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AIと災害が人類を滅ぼす? 死後も世界を揺るがすホーキング博士の未来予測=浜田和幸

技術進化を見るにつけ、AIが人の頭脳を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)が近いとの考えがよぎる。ホーキング博士も同じ思いを抱いたのだろうか。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2018年10月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

ホーキング博士が危機感を抱いていたのは、人類の無関心だった…

遺言とも言える新著

「車椅子の天才物理学者」と呼ばれたホーキング博士が亡くなる直前に書き上げた著作が、大きな話題を呼んでいる。

本年、76歳であの世に旅立った同博士の遺言ともいえる『大きな問いに対する短い回答(Brief Answers to The Big Questions)』が先月発売となった。

これまでも、宇宙の起源を明らかにしようとした作品『時間の短い歴史(A Brief History of Time)』は、1000万部を超える売り上げを記録。平易な表現を通じて、宇宙や地球、そして人類の誕生から終焉までを描き、世界に多くの熱烈なファンを得てきた。

そんなホーキング博士の最後のメッセージということで、世界の注目が集まっている。ただ、残念ながら、日本ではほとんど関心が寄せられていないようだ。

ホーキング博士が訴える「2つの危機」

いずれにせよ、同書を通じて訴えているのは2点に集約される。

第1は、AI(人工知能)に対する警鐘
第2は、地球環境の悪化への懸念
である。

生前も、こうしたテーマについてはことあるごとに問題提起を繰り返していたのだが、改めて「遺言」として読むと、読者の胸に響くものが多い。

AIで「格差」が広がる

AIについては、「その恩恵を受けることのできる人間と、そうでない人間との格差が広がる」と指摘。

「AIは間違いなく人類を助けてくれる。と同時に、人類を滅ぼす危険も内包している」というのが博士の見立てである。

なぜなら、AIは現時点では「生まれたての赤ん坊」のような存在に過ぎない。

しかし、「その学習能力は人間を圧倒する可能性を秘めており、人間が制御できなくなるのは時間の問題と思われる」からだ。

「人間がAIをコントロールする手段を確保しておかない限り、早晩、AIは人間の指令を受けることなく自己の知性を爆発的に進化させ、その歩みを邪魔する人類を排除するだろう」との未来予測は非常に恐ろしい。

確かに、AIロボットの進化のペースは人類の比ではなく、しかも、迷わず目的(ゴール)に向かって突き進むに違いない。

Next: もうひとつの危機は「災害」。それでも人類は無慈悲なほど無関心

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