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損切したとたん相場が反転!そんな悔しい思いをしないためのテクニカル分析=清水洋介

底値で現れる足型の現れ方に注目

では「切り込み線」を検証してみましょう。一言で言うと、「売りが出切った」と言う意味を表すもので、以下の図4に赤いローソク足で示したように、二日間で「下ヒゲ線」を形成したものと考えられます。

図3で示したものは前回と同じもので、その後の動きが図4になります。すべて「切り込み線」で底値を付けたケースを挙げてありますが、それぞれ、どのような心理状態にあって、底値をつけたのかを検証してみましょう。

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図4のAを見てみると底値圏でのもみ合いのなか、反発のタイミングを探していたところで青い矢印で示したように直前の安値を割り込み「もうだめだ、今度はどこまで下がるのだろう?」と思われるようなところで大き目の陰線を引き、本当に駄目だと思われたあとに大きめの陽線となって、「切り込み線」が出現、底値となったケースです。

Bはずるずると毎日下がるような相場で、「どこで下げ止まるのだろう」「まだまだ下がるのかな」と考えているところで、青い矢印で示したところで戻り歩調となりかけました。その後何らかの材料で安値を更新、大きめの陰線をつけると次の日も安く寄り付き、「もう駄目だ、まだまだ下がる」と思われたところで切り返し、陽線となって「切り込み線」で底入れとなりました。

Cは上昇トレンド(青い矢印)が崩れたところで、どこまで下がってしまうのか分からないように投げ売りがかさみ、一気に下落、どこまで下がるか見当も着かないような状況のときに切り返して陽線となり、「切り込み線」となったのです。

Dは高値圏でのもみ合い後急落、下値の目処となるところでいったんは下げ止まったものの(青い矢印)その水準を再び割り込むと急落となり、「もう駄目だ」と思う向きが多いようなところで、これもまたしっかりと切り返して「切り込み線」となり、その後はしっかりと押し目で下値を確認しながら戻った格好となりました。

A~Dまでを見て、共通して言えるのは「もう駄目だ」と思うようなときに「切り込み線」が出現するのです。実際に安値で買うことは運がよほど良くないと買うことは出来ないでしょう。ただ、「切り込み線」を確認、あるいは確信して、底値を確認してから買いに出ても決して遅くはないものと思います。

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image by:Vintage Tone / Shutterstock.com
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資産運用のブティック街』(2018年10月9日・11月20日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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