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3月相場は激変か?まだ織り込まれていないブレグジットの問題顕在化でポンドへ影響が=今市太郎

当てが外れた2月相場が終わり、いよいよ3月相場の始まり。これまではあまり市場に影響を及ぼすことのなかった欧州経済が、ついに大きく動き出しそうです。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年3月1日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

これまで見逃されてきた欧州経済が、ついに市場を動かす?

大きなヤマがすっかり不発の2月相場だが3月相場は激変か

いよいよ3月相場が始まりますが、どうも2月相場は大きく当てが外れた感が強いです。

米中貿易協議もはっきりとした結論が出ないまま先送り、英国のBREXITも心配していた通りなにも決まらないままに期限の延長の話だけが顕在化し、結局市場が注目した大きな材料がほとんど相場を動かすものにならずに終わってしまった感が強い状況です。

結果としてあらゆる通貨ペアの動きはかなり緩慢で膠着感の強い一か月になってしまいました。しかし3月はまた大きく様子のことなる相場が展開しそうな状況で、膠着相場を我慢するのもあと少しとなる可能性が出てきています。

市場を動かすテーマは全く別のところからやってくる可能性

さて、3月相場ですが、先月まで相場で大きなテーマとなっていたものとは別の材料が市場に登場して為替の動きも活性化する可能性が出てきています。

まず考えられるのは欧州の経済情勢の変化で、現状ではぎりぎり首の皮一枚程度でリセッション寸前のところで止まっているドイツ経済がいよいよ中国の影響や米国から自動車の輸出規制などからおかしな状況になるリスクが考えられます。

今年のダボス会議でレイ・ダリオ率いるブリッジウォーターは、欧州経済の激変が相場に大きな影響を及ぼすと予想してかなり話題になっており、経済界もそれを非常に危惧しはじめています。

また英国のBREXITも案の定決定が先延ばし状態に陥っています。しかし、実は英国がBREXITを実行することによるリスクは市場にはまだほとんど織り込まれておらず、テクニカル的なBREXITの騒動が一段落したところで、いよいよ問題が顕在化してポンドにかなりの影響を与えることが予想されます。

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