就任後から、たびたびツイートが話題になっているトランプ大統領。最近では、原油価格について言及するツイートが注目され、その後大きく価格を下げています。(『高梨彰『しん・古今東西』高梨彰)
※本記事は有料メルマガ『高梨彰『しん・古今東西』』2019年2月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
日本証券アナリスト協会検定会員。埼玉県立浦和高校・慶応義塾大学経済学部卒業。証券・銀行にて、米国債をはじめ債券・為替トレーディングに従事。投資顧問会社では、ファンドマネージャーとして外債を中心に年金・投信運用を担当。現在は大手銀行グループにて、チーフストラテジスト、ALMにおける経済・金融市場見通し並びに運用戦略立案を担当。講演・セミナー講師多数。
トランプツイートが示す、原油買い一巡感
トランプ大統領が望む原油価格は、どうやら50ドル程度?
トランプ大統領は本日も動静をTwitterより伝えています。直近はもちろん「これからベトナム行ってきまーす。楽しみ。」です。
正直トランプのことあんまり好きじゃないのですけど、Twitterでの言葉の選び方には感心することも多いものです。喜怒哀楽が言葉に端的に現れていて、受け取り手の解釈も簡単にしています。
昨日のツイートで言えば、原油高をけん制する表現もその一つです。ツイートは以下に記しますと、
Oil prices getting too high. OPEC, please relax and take it easy. World cannot take a price hike – fragile!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年2月25日
となっております。拙訳ながら「石油価格が高くなりつつあります。OPECの皆さん、どうか肩の力を抜いてください。世界は価格上昇を受け入れることはできず、脆いものです」、こんな感じでしょうか。
「please」「relax」と来て、「take it easy」です。おかげで夕べから頭の中でフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの『Relax』が流れっぱなしです。
NY原油先物価格が57ドル台半ばまで来ていて、50ドル以下を望んでいるっぽいトランプ大統領には「高過ぎる」と映ったようです。
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