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米CNBCによる2016年米市場「10の懸念」~海運低迷、原油安etc.=矢口新

7. ドル高について

各国通貨の価値はゼロサムだ。多国籍企業の利益もゼロサムに近くなるが、本国送金に関すれば、通貨安での利益を通貨高に送れば減少する。大きな懸念ではない

8. 製造業における景気後退について

モノ自体が動かなくなっているので、これは世界的な兆候だ。

9. 信用リスク・プレミアムの拡大について

信用リスク・プレミアムは本来あってしかるべきものだ。これがカネ余り、信用バブルで、異常なレベルまで縮小していた。つまり、ジャンク債を高値で買った人が多いということだ。この広がりは2016年の最大懸念の1つかもしれない。

10. 過去2番目に高いS&P500のPERについて

米連銀の現状の金融政策は、ゼロ金利と未曽有の資金供給量を維持したままだ。不況の株高を表す金融相場が継続中だといえる。金融相場でPERをアテにすることは、基本的に間違いだ。

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相場はあなたの夢をかなえる ―有料版―』(2015年12月14日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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