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波乱の年末年始~NY市場と東京市場の「記録づくし」は何を象徴するか?=山崎和邦

日本市場は大相場のサイクルから見れば必ずしも楽観的になれないが

今、日・米・欧・途上国・産油国を比較して相対的に一番明るいのは日本であろう。少なくも目先的には、であるが。

原油安のメリットがタイムラグを以て企業業績や設備投資に顕在化するであろうし、1月4日から開催される通常国会では夏の参院選(場合によっては両院選)に向けた景気刺激策を出すであろう。

ただ気になることは、この半世紀で日経平均が2倍か2倍半になる大相場は今回を含めて6回目だが、過去5回は日柄は2年~4年半であった。そして今回の6回目は2.4倍になり日柄は3年2か月を経た。

NYはダウ平均が2倍以上になる大相場は5回あったが、日柄は4年~6年だ。今回5回目は3倍になって6年8カ月を経た。

大相場のサイクルから見れば必ずしも楽観的ではない。

海外から見た日本株のもう一つの魅力

我々には実感ないが海外から見た日本株の魅力というものがある。

筆者の知人で年金を2,000億円ほど預かって運用している投資顧問会社がある。殆ど全員が野村証券のOBである。その運用部長が500億円の利益を上げてその2割を成功報酬としてもらい、「年収100億円のサラリーマン」と週刊誌やテレビで騒がれて迷惑したのは2006年のことだった。

筆者が時々、世界のヘッジファンドは約8,000本あるとか、そのうちの大半は3年半で破綻して解散になるという話はそこから得たものである。

今また、そこから得た話を要約する。

日本株を保有するファンドの本数が増加しているという。特に海外の投資家が日本を無視できなくなった証左だという。日・米・欧州・途上国にわたってもっとも安定しているのが日本だからであろうか。

今年は外国勢の日本株売り越しは7年ぶりだ。だが、日本株を組み入れるファンドの本数は前年比で15%前後増えているという。

彼らの日本株の見方は、日本企業の堅調な業績と企業統治の改善に加えて、3つめの魅力として出来高が多く市場流動性に富んでいることがあるらしい。海外勢は途上国への投資に比して日本株の流動性を再認識したであろう。

筆者が14年前にべトナムへ行ってみた時に終戦直後の日本の混沌と活気を感じ、この中から将来のソニーやホンダが出ると直感したが、銘柄別には不詳だったからベトナム株投信ができたので直ぐに買った、そしたら11カ月で1.9倍になったから利食いしようとしたら、日本人の利食いだけでベトナム市場を壊すから2年間は売り禁止だという定款がついていて売れなかった。買う時は無論承知して買ったのだろうが忘れていた。その時に市場流動性の重要さをしみじみ知った。

例えば中国のような大国でも政府が7月以降は株価指数先物のヘッジ売りを禁止したりした。途上国は流動性に乏しい。日本にはそれがない。特に筆者が「This is Japan銘柄」と称する代表格銘柄の売買金額、売買株数は世界1、2位である。

Next: 世界株安2つの要因~中国経済と資源国債券不安

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