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【展望】リスク回避で日経の上値重く。個別物色は資金の逃げ足に要注意=山本伸一

フィンテック関連も一段落?ディーリング資金の循環も見られる

さて、大発会から続落を続けている株式市場。13日の水曜日にようやく反発したものの、さすがに大幅調整からの戻り売り圧力は根強く、外部要因軟化も重しに。週末3連休を控える米国市場の手仕舞いを考慮する動きも働いたのではないでしょうか。

ただ、金曜日の日経平均は、結果的には5日移動平均線(1万7404.12円)の上値抵抗に押されたものの、下値切り上げに転じるなど、25日ボリンジャーバンド-2σ(1万7179.11円)や大台1万7000円に対する意識も高まっているものと思われます。

東京市場は木曜日は米国株安とともに下押し。米国反発とともに金曜日は見直し買いが先行しましたが、戻り売りに押される格好。日銀黒田総裁の発言で緩和期待も後退、円高推移も逆風となっています。前営業日も日経平均株価の大台1万7000円攻防をこなし、本日も下値切り上げ。株価指数の水準的にも昨年後半の安値レベルにあり、下値を拾う意識も働くところです。さすがにこの水準での下値レベルでは、中長期視点での買いを誘っているのではないでしょうか。

ただし、ここ最近、連日ストップ高や売買代金上位に進出してきたフィンテック関連などの一部テーマ株には、利益確定の動きが働いています。金曜日の市場でもSJI<2315>、インフォテリア<3853>、さくらインターネット<3778>などの全員参加型となった人気銘柄には利益確定売りが出ており、ディーリング資金の循環が見られました。

新たな投資テーマ株を物色する局面か

週明けには米国市場が祝日休場となるだけに、週末の米国市場や外国為替市場などの外部要因の変化を反映した月曜日の寄り付き後は、ディーリング対象が活躍する局面も期待できそうですが、今週フィンテック関連が失速したように、最初の盛り上がりから売買代金の上位に進出して全員参加型となった銘柄は、利益確定のタイミングが大事。

いくら上昇率の高い銘柄でも、ディーリング資金の逃げ足は速く、売られるときは短期間で一気に売られることもあるため、着実に利益確定をしていくことがポイントです。

NYダウ 5分足 1/15(金)週末時点(SBI証券提供)

NYダウ 5分足 1/15(金)週末時点(SBI証券提供)

米ドル/円 5分足 1/15(金)週末時点(SBI証券提供)

米ドル/円 5分足 1/15(金)週末時点(SBI証券提供)

シカゴ日経先物円建 5分足 1/15(金)週末時点(SBI証券提供)

シカゴ日経先物円建 5分足 1/15(金)週末時点(SBI証券提供)

外部要因は落ち着きを欠いているので、中長期投資対象と併せて、新たな投資テーマを探っていく局面でしょうか。自動運転ドローンマイナンバー関連のほかに、インフルエンザ流行など新たなテーマも出てきているので、個別の投資テーマ株を物色していきましょう。

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