fbpx

米市場にIPOする超成長企業のWeWorkが、売上と同規模の赤字を抱えるワケとは?=シバタナオキ

オフィス市場の市場規模

法人向けオフィスの市場規模を見てみたいと思います。

出典:同前

出典:同前

現在WeWorkは、グローバルに211の都市でサービスを展開していますが、現時点での市場規模は$1.7T(約170兆円)となっています。将来的にグローバルに280の年まで拡大すると、$3T(約300兆円)の市場規模になるという具合に、非常に大きな市場をターゲットにしているビジネスです。

出典:同前

出典:同前

グローバルな主要都市におけるWeWorkの市場シェアを見てみると、まだまだ1%前半から1パーセント以下という具合に、異常に低くなっており、逆に言うとまだまだ成長オポチュニティーが大きいとも言えるのではないでしょうか。

WeWorkの不動産開発モデル: 5ステージ

冒頭でWeWorkが大きな赤字であるという話を書きましたが、その原因を探るためにWeWorkの不動産開発モデルを5つのステージに分けて見ていきましょう。

出典:同前

出典:同前

5つのステージというのは、ここにある通り、FIND、SIGN、BUILD、FILL、RUNというものです。
出典:同前

出典:同前

この図は時系列でそれぞれのロケーションがどのように開発されているのかというのを表したものですが、オフィスをオープンする9ヶ月ぐらい前に不動産契約を行い、そこから改装を行います。

オフィスをオープンして最初の6ヶ月間ぐらいは、入居者を募集しているため赤字が続きますが、6ヶ月以降から利益が出始めます。

オープン後24か月を超え始めると、初期投資の回収が終わるというイメージになっています。

5つのステージをそれぞれ詳しく見ていきます。

Next: WeWorkの不動産開発モデル5つのステージ

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー