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9月は株価が下がるアノマリー、PBR1倍をキープする日経平均株価は底打ちとなるか=櫻井英明

前場の日経平均株価は451円99銭安の2万258円92銭と3日ぶりに大幅反落。「5月に株を売って9月に帰ってこい」はウォール街の有名な格言。9月が底となるか。(『「兜町カタリスト」』櫻井英明)

日経平均株価、PBR1倍割れは避けたい印象

9月は勝率が悪いものの、底となるアノマリー

前場の日経平均株価は451円99銭安の2万258円92銭と3日ぶりに大幅反落。一時537円安の2万173円をつけた場面もあった。週末の米国株安や瞬間104台をつけた円高方向などから売りが先行。業種別TOPIXの全33業種が下落した。「買い戻しからやや下げ幅を縮小する場面もみられたが、手控えムードから積極的な買い手はみられないようだ」との見方だ。

何だかなんだと材料は出てくるが、少し長いレンジは2万円⇔2万2,000円。短い時間軸では2万円⇔2万800円という格好だ。ボリンジャーのマイナス1σは2万452円、マイナス2σが1万9,940円。ここもレンジだ。終値で2万325円が欲しい。

9月は勝率が悪い(逆に9月底値のアノマリー)。「彼岸底」ともいわれ一年のウチで株価が下がりやすい月ともされる。大きな政策が出やすい。ボラが上がりやすい。米新年度予算決定。四季報発売月。メジャーSQ月。「5月に株を売って9月に帰ってこい」はウォール街の有名な格言。「9月の第一週のトレンドが9月末まで続く」がアノマリー。

「9月下落→10月下落、9月上昇→10月上昇(9月と10月は正相関)。もっとも「4月上昇→8月下落(4月と8月は逆相関」のアノマリーは避けて欲しいところだ。「秋には魔物が棲む」ともいわれる。

8月25日(火)に5年に1度の年金財政検証の結果が公表される。参院選があったので延び延びになった結果だ。

大和のレポートでは「意外かもしれないが、今回の年金制度改正が短期的な景気刺激策になる可能性」との指摘。

今年6月に示された骨太方針では同制度を速やかに見直すことが掲げらた。

将来的な廃止も展望した議論を年内に行うとしている。その目的は働くことのできる高齢者が支える側に回ることで、社会保障の構造をリバランスすること。つまり、長期的には働く高齢者が今より増えるので、年金保険料の支払いは増え、年金財政は改善する。

一方で、短期的には年金減額をしないことになるので、その分毎年最大1兆円超も年金受給額が増えることになる。60代の方を中心に消費が活発化するだろう。百貨店やパック旅行、住宅の修繕、健康維持関連セクターなどにメリットが期待できよう。

マクロ的にも、定年から年金受給までの世帯の増加と共に景気が圧迫されてきた可能性がある。消費需要があるにもかかわらず所得が急減するので、消費増税の痛税感も大きい世代だ。

全世代を見ても、年金制度に対する安心感は消費性向を引き上げ得る。複雑な制度を紐解く必要はあるものの、高齢者の勤労意欲を引き上げる年金制度改革。日本経済にとって短期的な景気刺激策にもなると考える。

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image by : arka38 / Shutterstock.com

「兜町カタリスト」』(2019年8月26日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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