資金5兆円以上?政府の「買い支え」どこまで
海外市場では日本株が売られるが、日本市場では買い戻されているわけで、明らかに、政府の「買い支え」が効いているように思います。
日本政府には、まだまだ、株価を吊り上げるために使える資金があるようです。その資金は「5兆円以上」と言われています。
現政権は「メンツ」のために、今月末(期末)までは買い支えを続けるのではないか、と思います。
こうした不自然な「相場操縦」によって今の「17,000円付近」という「心地よい株価水準」、つまり「政府への批判が起こりづらい水準」が保たれているわけです(ちなみに「相場操縦」は犯罪です)。
4月以降、政府は、いったん株価を支える必要がなくなります。そのとき株価がどうなるか?今から備えておく必要があるでしょう。
化粧の下の素顔は「円高・株安」だ
世界経済を揺るがしている「原油安」と「中国経済の減速」は、構造的なものであり、なかなか払拭できません。
また、日本もヨーロッパも資源国も、どこもかしこも経済不振に陥っています。多少、調子がいいのはアメリカだけ、という状況です。
つまり、日本は実力的に見れば「円高・株安」なのです。しかし、それを嫌う政府が「お化粧買いでごまかしている」のです。
結局のところ、今の相場は「粉飾相場」です。美人(美男)だと思って手を出したら、醜悪な素顔が隠されていた。そんな目にあわないよう、注意深いトレードが肝要だと思います。
具体的には、「上値を追うのは、ほどほどに」ということです。
『長谷川雅一のハッピーライフマガジン』2016/3/11号より一部抜粋・再構成
※記事タイトル・太字はMONEY VOICE編集部による
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