日経平均株価はもち合いが続いているが、反発上昇のエネルギーの強い相場は続いている。上値の第1メドとして17,500円前後を試す可能性は残っている――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
ペンタゴンチャートの見方
(1) ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2) 各点が変化日になる
(3) 各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4) 中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5) 時間の逆行は起きてはいけないこととされている
日経平均株価、三井物産、NYダウ、ナスダックの見通しは?
日経平均株価 もち合いが続く
先週のレポートでは、BDラインに注目した。BDラインが下値支持線になることで底堅い動きが期待できたからだ。実際にはBDラインを割り込むことなく推移したものの、ACラインが上値抵抗線としても効いており、結局は中段でのもち合いが続いている。
次の注目日は3月30日前後である。
B点水準:約16,500円
C点水準:約17,500円
D点水準:約16,900円
今週のポイントはもち合いから放れて行くのか否かということである。
あくまでも個人的見解
BDラインに注目したい。先週に引き続き、BDラインが下値支持線として有効なのか否かがポイントになるからである。BDラインが下値支持線になるのであれば、少なくとも堅調なん展開の中、下値の水準を上げていくことになるからだ。また、三角ペナントに近いもち合いを形成しつつある。
値動きのポイント
もち合いが続いているが、反発上昇のエネルギーの強い相場は続いている。上値の第1メドとして17,500円前後を試す可能性は残っている。下落エネルギーの強い相場に転換するポイントは赤丸水準の16,000円を終値で割り込むことである。すなわち、16,000円を割り込まない限り、底堅い動きになっていくことが期待できよう。なお、昨年末からの下落相場のエネルギーが収まるには、18,000円を終値で超えていくことが条件になる、というのは以前から紹介している通りである。
現在のシナリオ
堅調な展開が続く可能性はある。まず、下値支持線BDラインを維持しながら推移している。また、ペンタゴンの中心点の上方を通過していることから、下値は限定的であり、底堅い動きが期待できるからである。上値のメドは赤線表示の17,500円前後。
第2シナリオ
上値の重たい展開になっていく可能性も出てきた。上値抵抗線CDラインが控えている。
B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より値を下げてきているからである。
なお、MACDは売りシグナル点灯寸前になっている。スローストキャスティックスの数値は徐々に下げてきているが、70%台での推移となっている。