いよいよアメリカのほうで企業決算が本格化しだしてきた。すでに予想ベースでS&P指数はPERが18倍にまで達しているので、明らかに買われすぎの状態である。(『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』持田有紀子)
※本記事は、『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』 2020年1月16日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
慶応義塾大学法学部政治学科卒。野村証券入社、本社・商品本部で株式トレーダーを経て、女性初の総合職として本店営業部へ。株式オプション課や営業課を経験する。退社後は人事コンサルティングの分野で活動し、行動科学や心理学に基づく人事評価のためのコンピテンシーモデルの開発などに携わる。2005年にアルジャントレード(株)を立ち上げ、海外の先物市場や外国為替取引のノウハウの蓄積を活用した投資情報サービスに関わっている。現在、同社における代表取締役。マネーコンサルタント。
金融大手のゴールドマンサックスやBOAの決算はイマイチ
金融や小売は不振の様子も伝わっており、油断は禁物
いよいよアメリカのほうで企業決算が本格化しだしてきた。米国株が史上最高値にいるのは周知のことだが、これを正当化するだけの利益が出ているのかどうかを確かめるシーズンとなる。
すでに予想ベースでS&P指数はPERが18倍とか19倍にまで達しているので、明らかに買われすぎの状態である。しかし10%クラスの増益が今後も見込まれるのであれば、現在の株価は正しいということになる。
そうであれば現状からも買い進んでいくだけの根拠にもなりうる。しかし反対に利益が相応に出ていないどころか、将来の業績見通しも従来のものと代わり映えがしないようであれば、それはいうまでもなく株価調整になって現れる。すでに株価は高いのは事実なので、価格下落のリスクのほうが大きいと捉えるべきである。
昨日は米中の調印式だったためか、すっかりミクロ指標である企業決算に目が向かなかった感じだ。だか金融大手のゴールドマンサックスやBOAの決算の内容はイマイチだったし、小売大手ターゲットではクリスマス商戦での不振が伝えられている。
本日はモルガンスタンレーの決算と、小売売上高が出てくる。悪ければFRBの利上げもさらに遠のくという理屈のほうが出てくるかもしれないが、油断は禁物である。
日本時間 12時00分
日経=23920, 円債=151.98, JPY=109.93
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『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』(2020年1月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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