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雲隠れ3議員「不逮捕特権」で逃げ得。“都合良い”障害で国会欠席し、説明果たさぬまま

第201通常国会が20日に開幕。公職選挙法違反疑惑が週刊誌に報じられ、昨年10月に辞任し、先日夫婦別々に会見を行った自民党の河井克行前法相と妻の案里議員、同じ疑惑で同月に辞任した自民党の菅原一秀前経産相も登院した。

注目されていたのは、辞任後に国会を欠席し、約3ヶ月もの間疑惑への説明を避け続けている可井夫妻と菅原氏の発言だ。特に菅原氏は疑惑報道後、記者団の取材に一度も応じることなく“雲隠れ”していたが、「20日の国会内で取材に対応する」と報道機関に通知したことを毎日新聞など各紙が伝えていた。

菅原氏は、公設秘書を通じて選挙区内の有権者に贈答品や香典などを配り、公選法に反した疑いが「週刊文春」に報道され、就任から1ヶ月あまりで経産相を辞任していた。

しかし、時事通信NHK 讀賣新聞 によると、菅原氏も河井夫妻と同様、「ご迷惑をおかけしたことをお詫びする」と謝罪はしたものの、「残された任期、職責を全うしたい」と述べ、離党も離職も否定。「当局から要請があれば全面的に協力したい。適切な時期に全容の説明をしていきたい」などと刑事告発を受けていることを理由に疑惑についての説明を避けた。

大臣辞任後の国会を欠席していた理由については「睡眠障害という診断を受けたため」と釈明。年末年始に体調が回復してきたとしているが、「国会期間中、国会議員は原則として逮捕されない」という“不逮捕特権”で逃げ切れると踏んだからではないかと見られている。

案里氏も国会を目前に控えた先週になってようやく報道陣の前に姿を表し、「適応障害で療養が必要だった」と国会欠席の理由を説明していたが、同時期に疑惑が報じられた両氏が、同時期に“都合の良い”病気に罹り、“都合の良い”時期に回復するものなのだろうか。

またもし療養が本当だったとしても、疑惑についての説明をすることが「捜査に支障を来す」ことになるのだろうか。ネット上には、「単に説明を避け、国民が忘れるのを待っているだけだろう」「今すぐ説明できない理由はないだろう」「適切な時期とはいつか」と疑惑についての説明を避け続ける3議員に対する批判の声が溢れている。

また「法を犯しておきながら議員が失職しないのは異常事態」「とても法治国家とはいえない」「桜を見る会、IR献金、選挙法違反、口利き等、どれも説明責任を果たしてないし、自民党は犯罪者だらけ」などと、この国の法と政治のあり方や安倍政権に対する疑問の声も多く聞こえてくる。

国民が求めているのは、世間を騒がせたいことに対する謝罪ではない。事実関係の説明と、法を犯したのであれば適切に裁かれる「法の下の平等」だ。野党にはしっかりと追求してもらいたい。

Next: 義務果たさず権利を行使。やりたい放題の安倍政権に憤りの声

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