日清食品ホールディングス<2897>は30日、自社の株価動向によってメニューを入れ替える社員食堂「カブテリア」をオープンしました。(『相場の福の神 ニュースを半歩先読み』藤本誠之)
日清が株価連動の社食「カブテリア」オープン、投資家の間で話題に
全従業員に株価を意識付けするユニークな施策
日清食品ホールディングス<2897>は、同社の株価動向によって提供メニューを入れ替える社員食堂を30日オープンすると発表したとの記事(3月29日付日本経済新聞 企業・消費 13面)に注目です。
月末の同社株価が前月の平均株価を上回った場合は、翌月の「ご褒美デー」として豪華なメニューが、下回った場合は「お目玉デー」として昭和30年代の給食などを再現した質素なメニューが提供されるそうです。非常にユニークな施策で、しかも従業員に株価を強烈に意識付けすることができます。
この狙いを考えると、全従業員に株価を意識させる経営を行う日清食品ホールディングスは中・長期的に面白そうです。
3月28日終値時点で、終値ベースの同社の3月の平均株価は5,497円です。28日終値が5,490円なので、少し下回っています。しかも、2016年3月期の予想配当40円が29日権利落ちに。4月が豪華メニューになるか、質素メニューになるかは、3月の残営業日の株価動向にかかっています。

日清食品ホールディングス<2897> 日足 3/31大引け時点(SBI証券提供)
最初の特別メニュー提供日には、テレビなどの取材も考えられるので、会社側はできれば豪華メニューにしたい思惑があるはずです。さて、どうなるでしょうか?
【株価】日清食品ホールディングス<2897> 5,290円 -140円(-2.58%) ※3/31大引け時点
『相場の福の神 ニュースを半歩先読み』(2016年3月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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まいど、相場の福の神こと、藤本 誠之です。原則毎営業日、その日の日本経済新聞のニュースから個別銘柄をご紹介いたします。SBI証券投資調査部 シニアマーケットアナリスト ITストラテジスト オールアバウト株式ガイド