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史上最悪の米雇用統計発表、1か月で2000万人の雇用蒸発も相場への影響は限定的か=ゆきママ

私たちは今夜、歴史的な雇用統計の数字を目にすることになるでしょう。理由はご存知の通り、コロナウイルスの影響によるロックダウン(都市閉鎖)で雇用が瞬間蒸発したからです。

果たして、どんな数字になり、市場はどう反応するのか。いつものように現在の状況を踏まえながら展望について考えていきたいと思います。(FXトレーダー/ブロガー・ゆきママ)

雇用が瞬間蒸発した米国!史上最悪の雇用統計は確定的

6日に企業向け給与計算アウトソーシング会社であるADP(オートマチック・データ・プロセシング)が発表した4月の全米雇用報告によると、民間部門の雇用者数が前月比で2023.6万人減とのこと。

米国の労働力人口は1億6,000万人程度とされていますから、この4月のわずか1ヵ月間の間に、8人に1人が職を失ったことになります。

非農業部門雇用者数の推移

非農業部門雇用者数の推移

上のグラフは米国の非農業部門雇用者数の推移です。灰色のスリット部分はリセッション(景気後退局面)を表しています。

直近で記憶に新しいのは2008年のリーマンショックで、この時は約2年かけて1,000万人の雇用が失われましたが、今回はわずか1ヵ月で2,000万人超です。史上最大、過去に類を見ない状況にあるというのはお分かりいただけるでしょう。

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