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ペッパーランチ売却で「いきなり!ステーキ」再建へ。ネット「そっちを残すの?」と驚愕

外食チェーン大手のペッパーフードサービス<3053>は18日、主力の「ペッパーランチ」事業を売却する方針を固めたことがわかったと中日新聞SankeiBizほか各紙が報じた。

中日新聞によると、「もう一方の主力事業の『いきなり!ステーキ』が新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが一段と低迷し、売却により得た資金で立て直しを目指す」としている。

昨年末から「いきなり!ステーキ」の業績不振と大量閉店は話題になっており、社長自らが客に来店を呼びかける「怪文書」を各店舗入口に貼り出したことでSNSを中心に物議を醸していた。

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その「いきなり!ステーキ」を立て直すために、「ペッパーランチ」を売却するという方針にネット上でも驚きの声が多く聞かれた。またツイッターでは2007年に起きたペッパーランチ店員による女性客の拉致監禁・強盗強姦事件に触れる投稿も散見された。10年以上が経過した現在でもイメージ回復ができていないことを考えると、売却は遅すぎたとも言えるかもしれない。
参考:ペッパーランチ – ウィキペディア

不祥事後も「ペッパーランチ」は地道な営業を続けて信頼回復に勤しむ一方、「いきなり!ステーキ」では“立ち食いステーキ”という新業態を生み出して一世を風靡した。その快進撃はニュースやビジネス番組でも好意的に取り上げられ、一時は米国進出も果たしていた。「いきなり!ステーキ」の栄光の影に隠れて安定した営業を続けていた「ペッパーランチ」だが、信頼は戻らなかったということだろう。マネーボイスでは過去数回にわたって同社を取り上げ、厳しい経営状況を伝えている。

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ペッパーフードサービス<3053>の株価を見ても、同社の栄枯盛衰の流れは見て取れる。コロナ禍がトドメをさしたとも言えるが、「いきなり!ステーキ」が好調のうちに「ペッパーランチ」を整理すべきだったのかもしれない。

ペッパーフードサービス<3053> 週足(SBI証券提供)

ペッパーフードサービス<3053> 週足(SBI証券提供)

ペッパーフードサービス<3053> 日足(SBI証券提供)

ペッパーフードサービス<3053> 日足(SBI証券提供)

ペッパーランチの今後について、SankeiBizは「関係者によると、食肉卸大手のエスフーズやコメ卸最大手の神明ホールディングス(神戸市)による連合などが買収に名乗りを上げるとみられる」と報じている。今回の売却によって「ペッパーランチ」と「いきなり!ステーキ」はそれぞれ生まれ変われるのか。株価V字回復の可能性もあるだけに、今後も投資家の注目を集めそうだ。

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Source:中日新聞, SankeiBiz
imege by:image by:Hendrick Wu / Shutterstock.com

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