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いきなり!ステーキ、いきなり業績不振へ。値上げしたら負ける国内デフレの深い闇=今市太郎

大躍進を遂げてきたはずの「いきなり!ステーキ」が、いきなり業績不振に陥りました。2月の売上は前年同月比で25%減。いったい何が起きているのでしょうか?(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※初出時、2月売上を前年同月比75.1%(24.9%減)と記載すべきところ、「75.1%減」との誤表記がございました。訂正してお詫び申し上げます。

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年3月23日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

日本の未来を暗示している? 値上げが客離れに直結する恐ろしさ

急激な売上減少。何が起きた?

今回は大躍進を遂げてきたはずの「いきなり!ステーキ」が、いきなり業績不振に陥ってしまったという話をクローズアップします。

2013年12月に銀座4丁目に突如として開店して人気を博した「いきなり!ステーキ」は、アベノミクスを後追いするかのように全国展開を進め、すでに2018年末には386店舗もの事業拡大に成功したように見えました。

しかし2月の既存店売上がなんと前年同月比75.1%に減少という、ビットコインの価格下落も顔負けの落ち込みとなり、しかも11か月連続の前年割れの売り上げとなったことから、どうやら一時的な落ち込みではない特別な状況に陥っているとの観測が強まりつつあります。

値上げの代償はずしりと重い

経営不振の要因というのは、さまざまなものが考えられます。急成長によるサービスの低下や店が増えすぎたことで当初に醸成されていた目新しさが失われたことなども影響しているものと思われます。

さらに、顧客視点で見たときにもっとも気になるのは「価格」の問題です。

この「いきなり!ステーキ」は、グラム単位で肉を測り売り形式で調理してくれるのがもっとも他社と差別化された特徴といえます。

このグラム価格、実は起業当初から2円近くも高くなっています。つまり、お客さん1人あたり平均300グラムを購入して食べるといわれるステーキ価格は、なんということもなくこの5年強で600円も上昇してしまっているのです。

この間、政府が発表する国家統計は、サンプルを変えるなどして大いなる偽装の成果が出ているようです。実質賃金は、第二次安倍政権発足後の2012年を基準としてずっと前年割れしてきており、2018年に限ってはねつ造で大幅に上昇しています。

ですから、可処分所得が増えないなかで、「いきなり!ステーキ」の価格上昇に顧客が付いてこないのは当たり前の話。全国展開を果たしても地方店舗の利用者が増加しないのは、こうした価格政策にあることも間違いないようです。

Next: 値上げしたら負け?量を減らして値上げを隠す手法が横行している

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