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BTS所属事務所、時価総額1兆円からの大暴落。ファン買い支えは悪夢の始まり

2日間で4,000億ウォンが消失

このとき、何が起きたのか。なんとソウル・江南エリアの大手証券会社のプライベートバンカー(PB)たちは、1日中忙しそうに大口顧客らに電話をかけて売買シグナルを送っていたようだ。

つまり、ストップ高をつけた後、大口顧客を扱うPBは一斉に売りのサインを送ったのだ。そして、ストップ高となった後、一斉に売られていく。

この日、35万ウォンまで上昇した株価はその後は投げ売りが続き、最後は25万8,000ウォンまで下がって取引を終えた。

前述の通り、公募価格で買えなかったBTSファンは15分でストップ高となった株を見て、歓喜に沸いたことだろう。我先にとストップ高の株を購入しようとした。そして、それはみるみるうちに暴落していく。

しかし、悪夢はまだ続く。

16日、25万8,000ウォンだった株はさらに▲19.77%ほど下がり、20万7,000ウォンまで下がった。つまり、35万ウォンで買ったBTSのファンは、20万7,000ウォンになったので、14万3,000ウォンほどの損失を出したことになる。

他にも上がると期待していた個人投資家もあり、なんと2日間で4,000億ウォンが消えたようだ。

買い支えを決意するファンたち

しかも、株は自己責任なのに素人も多いようで、払い戻しとか、青瓦台に返金請願しなければならないとか、損してとんでもない意見まで飛び出している。

さらには50歳のBTSファンが、娘の養育費や結婚資金として貯めていた全額(2億ウォン)をBigHitの株購入に費やしたそうで、離婚届を出されるなど家庭崩壊まで発生しているようだ。

だが、一部のアーミー(BTSファンの名称)たちは、「無知なマスコミに惑わされず株をもっと買う」「株価が落ちても心地いい」という、ファンにしかわからない心理で買い支えを決意している。

しかし、株が落ちるのはこれからなのだ。なぜなら、BTSメンバーのうちの1人が兵役に就くので、活動ができなくなる。しかも、BTS以外に稼ぎ頭がなくて、この先、投資する将来性そのものがない。カカオゲームズのほうがまだマシといったところだ

Next: 下がってもまだ公募価格より上。悪夢は続いている

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