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創作支援「Enty」作家に未払いで倒産秒読み?過去には表現規制問題も

Enty株式会社が運営する創作支援プラットホーム「Enty」が、ファンから集めた支援金のクリエイターへの支払いが滞っていることが判明し、大きな騒動となっている。

SNS上には、とあるクリエイターの元へEnty運営から送られたメールが公開されており、それによると10月25日にクリエイター側が出金を申請した支援金が、数度に渡って支払い延期になっており、11月10日現在で未だ支払われていない模様。さらにメールには、11月14日と15日にクリエイターに向けた説明・協議の場を設け、そこで補填策をお話しするとあるなど、経営的にもかなり緊迫した雰囲気であることが窺える文面となっている。

これ以外にも、ネット上には「確認したら10月振込予定が何の連絡もなく未払いでした」「電話も繋がらない」といった報告も。クリエイターとして参加していた作家からは、「これを機にEntyから撤退する」という声も数多くあがっている。

過去には「表現規制問題」で騒動に

そもそもEntyのようなサービスは「パトロンサービス」とも呼ばれ、ざっくり説明すると、お目当てのアマチュアアーティストやクリエイターに対して、ファンである支援者が月いくらの会費を払って支援をするという仕組みを提供しているサイトだ。日本国内でもここ数年でその手のサイトが次々と立ち上がり、Entyは2015年5月にサービスを開始。主に同人系の漫画家やイラストレーターが多く集うことで知られていた。

ただEntyに関しては、以前から何かとトラブルが多かったようで、2017年には児童に見えるキャラクターが描かれた投稿に対して、エロ要素の有無を問わず非公開や削除の措置が取られるという、“表現規制問題”が発生。さらにその削除権限がEnty本体ではなく、決済システムを担うクレジット会社に握られているという話も流れ、クリエイター側・支援者側ともにEntyの運営体制への不信を募らせる結果となった

またEntyが提供する仕組みに関しても、以前より問題が多いのではと指摘されており、その最たる例が、クリエイター側がEntyからの退会を希望していても、支援者が一人でも存在すればそれができないという点。今回の騒動を機にEntyから撤退しようとしているクリエイターたちも、これが足枷となって退会ができず、支援者たちにEnty経由での支援を早急に取りやめるよう、呼びかける事態となっている。

これにくわえて、「クリエイターに寄せられた支援金は一定額になるまで引き出せない」「引出の申請が一定期間なければ運営側が没収」「投稿件数が少ないクリエイターには引出の申請すらできない」といったルールも存在する模様。もちろんEnty側は、ファンから寄せられた支援金から所定の手数料を差っ引いた金額をクリエイターに支払っているわけだが、その金でさえも取られかねないというシステムに、かねてから不満の声は多かったようだ。

ファンからの預かり金で自転車操業していた?

このように、サービス利用者への支払いにはかなりシビアなようだったEntyだが、ここに来てクリエイターへの対価として当然支払われるべきものに関しても滞る事態に。ネット上では「ファンからの預かり金で自転車操業をしていたのでは」といった説が語られ、さらには「これは横領なのでは」という声もあがるなど、大いに紛糾している。

またEntyの今後に関しては、「倒産やむなし」といった意見が多数を占める状況だ。

ちなみにEntyの公式Twitterは、8月6日を最後に更新が途絶えており、今回の騒動に関しての投稿は現時点では無し。市井のクリエイターを市井のファンが金銭的に支援する仕組みを提供するという、志のある活動を展開していただけに、このような形で行き詰るのはなんとも残念な話。とはいえ、以前からあがっていた様々な評判を聞くに、今回のような状況は当然の帰結だったのかもしれない。

Next: 「預かってた」金に手をだしちゃったか…

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