fbpx

株価乱高下「人工ダイヤ」関連の本命3銘柄とは?出遅れ株と今後の投資戦略も解説=峯岸恭一

2026年に入り、日本政府の対米投融資計画が明らかになると、人工ダイヤモンドというテーマが株式市場の話題をさらいました。工業用の加工ツールとしての実績はもちろん、シリコンを超える「究極の半導体材料」としての可能性も評価され、関連銘柄には短期的な資金が一気に流入しました。

本記事では、なぜ今ダイヤモンド関連銘柄が注目されているのかをわかりやすく解説するとともに、本命株・出遅れ株と今後の投資戦略をお伝えします。

プロフィール:峯岸 恭一(みねぎし きょういち)
日本投資機構株式会社 証券アナリスト(CMA)、テクニカルアナリスト(CMTA®)。総合鉄鋼メーカーに勤務していた経験を活かした、鉄鋼・自動車市場の分析及び情報収集を得意とし、データの集計・分析に基づいた統計学により銘柄の選定を行う希少なデータアナリスト。AIに関する資格も有しておりデータサイエンティストとしても活躍の場を拡げている。

【関連】銘柄選びはAI必須の時代に。開発者に聞く「AI銘柄スクリーナー」が投資の未来を変える理由 -PR-

【関連】中東危機で日経平均はどこまで下がる?過去の紛争から読み解く絶好の「買い場」と投資戦略=石塚由奈

対米投資でダイヤモンド関連銘柄に脚光

2026年1月末、日本の対米投融資の第1号案件として「人工ダイヤモンドを米国内で生産する計画」が有力候補になっていることが報道されました。

中国への依存度が高い人工ダイヤモンドの供給網を、経済安全保障の観点から米国へとシフトする狙いがあり、関連銘柄への資金流入が一気に加速しました。

<人工ダイヤモンドの用途は?>

人工ダイヤモンドは工業では切断や研磨などの加工時に使用されることが多いです。ダイヤモンドは圧倒的な硬度に加えて、摩擦などによる消耗が少ない特性があります。

この特性を利用し、ダイヤモンド粒子を電動カッターに埋め込むことで、固くてもろい素材を切断することができます。切るというより削るように切断できるため、一般的な工具では割れてしまうガラスやタイルをはじめ、シリコンウエハーなどを加工できます。

現状でも、半導体の切り出しや自動車・電子部品などで使われており、現代の生産業には必要不可欠な素材です。人工ダイヤモンドと聞くと天然物の代替品とのイメージですが、人工ダイヤの方が品質のばらつきが少なく安定的に供給できるため、メリットが大きいと言われています。

また、足元では加工用としてではなく、半導体の材料としてシリコンよりも優れた究極の素材として注目が集まっています。

ダイヤモンド半導体が「究極」と言われる理由

ダイヤモンド半導体は、耐熱性・耐電圧・放熱性のすべてにおいて既存のシリコン(Si)やSiC、GaNを凌駕する物理特性を持っています。EV(電気自動車)の航続距離延長、AIサーバーの省エネ化、量子コンピュータ、宇宙・防衛といった分野での活躍が期待されています。

既存のシリコン半導体と比較して、高温・高電圧の状態でも動作可能です。さらに、放射線量の高い過酷な環境下でも半導体としての性能を失わず、エネルギー効率がよく発熱しにくい放熱性にも優れています。

こうした特性により、EVや6Gなどの次世代製品への導入が期待されています。

<ダイヤモンド半導体の実用化はいつ?>

ダイヤモンド半導体は現在、研究開発段階から産業への実装フェーズに移行しつつあり、2026年が節目となると言われています。

2026年内にダイヤモンド半導体の量産工場が稼働見込みであることに加え、2026年1月からダイヤモンドセミコンダクターがダイヤモンド半導体デバイスのサンプル品の製造と販売を開始しています。

佐賀大学の発表やJVCケンウッドとの共同研究など、社会実装に向けた動きが本格化しており、今後の開発動向が注目されます。

ダイヤモンド関連の本命株・出遅れ株リスト

ここからは、注目のダイヤモンド関連銘柄を整理してお伝えします。

<本命株その1:【7794】イーディーピー>

東証グロース市場に上場する人工ダイヤ原料・単結晶ダイヤモンドの開発・製造・販売を行っている企業です。

イーディーピー<7794> 日足(SBI証券提供)

イーディーピー<7794> 日足(SBI証券提供)

2026年1月末の「人工ダイヤモンドを米国内で生産する計画が有力候補になっている」との報道を受けて、資金が流入し、連日大幅な上昇となりました。

<本命株その2:【1514】住石ホールディングス>

東証スタンダード市場に上場する石炭の大手企業です。

住石ホールディングス<1514> 日足(SBI証券提供)

住石ホールディングス<1514> 日足(SBI証券提供)

現在は国内の石炭事業からは撤退しており、豪州炭鉱の配当金が利益の主軸となっています。

グループ会社で工業用人工ダイヤモンドの製造を展開しているため、ダイヤモンド関連銘柄として注目されています。

Next: まだある注目のダイヤモンド関連銘柄…投資するなら?出遅れ株も

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー