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ロジザード Research Memo(1):BtoB企業での導入が堅調に拡大。MRRは過去最高の伸びを記録

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■要約

ロジザード<4391>は小売業、流通業、メーカー、3PL企業を主要な顧客とし、在庫管理を支援するシステムの販売とそれに付随するサービスを提供している。同社が提供するシステムは、倉庫の在庫管理を支援する「ロジザードZERO」、店舗の在庫管理を支援する「ロジザードZERO-STORE」、複数店舗・倉庫の在庫を一元管理することによって効率的な在庫管理と物流の実現を支援する「ロジザードOCE」である。中小規模の企業でも導入しやすいよう、クラウド経由で提供している。主力のクラウドサービスの収益モデルはサブスクリプションモデルである。収益基盤は安定しており、収益性も高い(2025年6月期のクラウドサービスの売上構成比は79.2%)。

1. 2026年6月期中間期の業績概要
2026年6月期中間期の業績は、売上高が前年同期比4.6%増の1,157百万円、営業利益が同33.4%減の174百万円、経常利益が同32.9%減の176百万円、中間純利益が同35.7%減の125百万円となった。売上高・営業利益・中間純利益はいずれもおおむね計画どおりに進捗しており、安定した成長を示している。利益面では積極的な人材投資により減益となった一方、主力とするクラウドサービスが業績をけん引し、MRR※は159百万円(前年同期比10.3%増)と過去最高の伸びを記録した。通期予算に対する進捗率も59.3%に達した。これは、出荷件数増加に伴う従量課金の伸長に加え、中堅企業を中心としたBtoB企業への導入拡大が寄与している。積極的な投資を継続するなか、足元のMRR拡大は成長加速に向けた順調な滑り出しと位置付けられる。

※ Monthly Recurring Revenueの略。毎月継続的に得られる収入のこと。

2. 2026年6月期の業績見通し
2026年6月期の業績は、売上高で前期比12.1%増の2,439百万円、営業利益で同12.9%減の355百万円、経常利益で同13.0%減の356百万円、当期純利益で同8.6%減の258百万円を見込んでいる。事業環境は、クラウド型WMS※に対するニーズがBtoB領域へ拡大していることを背景に引き続き良好である。主力のクラウドサービスは好調に推移しており、対顧客向け業務時間の増加や業務効率化を目的とした業務プロセスの再設計を通じて売上高は増収を見込み、成長率も2025年6月期を上回る見通しだ。利益面ではAIを含む先端技術導入や業務改革、セキュリティ強化、人材育成、IR強化などへの先行投資を実施するため減益見通しであるが、利益率の高いクラウドサービスで新規アカウントを積み上げるとともに、原価及び販管費の伸びを適切にコントロールすることで収益性を確保する。中間期でMRRが過去最高の伸びを記録し、予算進捗もおおむね計画どおりであることから、通期計画達成の確度は高まりつつあると弊社では見ている。

※ Warehouse Management Systemの略。倉庫管理システムのこと。

3. 中期経営計画の概要
同社は「時流×ハイタッチサービス」を基本成長戦略に掲げ、業績の拡大と企業価値の向上を目指している。具体的には、物流DXや自動化・省力化へのニーズが高まるなか、「BtoB企業への取り組み強化」「共創型モデルによるアプリケーションプラットフォームの提供」「ハイタッチサービスを推進するための人材投資」の3点を成長の柱と位置付けている。特に、競争が激化するBtoC市場でシェアを維持しつつ、引き合いが活況なBtoB領域へ事業軸を拡大させることで、収益基盤のさらなる強化を図る。さらに次期中期経営計画を視野に入れた新規サービスの市場投入によって売上成長スピードの加速を図る。これらを支える基盤として、人員の拡充と社内人事制度のさらなる整備も推進する。各種の施策を通じて、最終年度となる2028年6月期には、3,113百万円(2025年6月期比43.0%増)、営業利益で539百万円(同31.8%増)を目指す。また、人員に関しては2028年6月期までに177名まで増員する計画だ。

■Key Points
・2026年6月期中間期はクラウドサービスの堅調により、MRRは過去最高
・2026年6月期は先行投資により減益予想も、BtoB領域を開拓し増収を目指す
・2028年6月期に売上高3,113百万円、営業利益539百万円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木 稜司)
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