相場格言では「丑つまずき」とありますが、過去の丑年に株価が上がった年と下がった年を調べてみるとほぼ同数です。十干十二支でいうと「辛丑(かのとうし)」。前回は60年前で、この年の日経平均株価は上昇して終わっています。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
相場格言では「丑つまずき」?
今日から2021年の株式市場が始まりましたね。
21年の干支は、丑(うし)年です。相場格言では、「丑つまずき」なのです。
つまり、株価上昇がつまずくということになります。
ただし、過去の丑年に株価が上がった年と下がった年を調べてみると、上がった年も下がった年もほぼ同数です。直近の2009年は、16.6%の上昇でした。2009年は、リーマンショックの翌年です。
牛は、大変な農作業を手伝ってくれる大切な動物ですから、「我慢や耐える」「これから発展する前触れ」「芽が出る」というような年になるとも言われています。
また、十干十二支でいうと「辛丑(かのとうし)」になります。
十干と十二支の組み合わせは、60種類ですから、
前回の辛丑は、60年前ということです。
辛いことは続くが新しいことが生まれる
60年前は、1961年(昭和36年)です。この年の日経平均株価は、上昇して終わっています。
大きな出来事を調べてみると、米国大統領にジョン・F・ケネディ就任、人類初の有人衛星旧ソビエト連邦の「宇宙船ボストーク1号」がユーリイ・ガガーリン飛行士を乗せて地球一周に成功、などが挙げられれます。
「辛」は、文字通り「辛(つら)い」という意味がありますが、「辛」の字は新の意味もあるようです。草木が枯れて地面に落ち、種を大地に還すという意味もあるのです。
そう考えると、2021年は、「辛いことは続くが一段落したら、新しいことが生まれる」という意味にもなります。
コロナ禍は続くと見られますが、テレワークなど新しい働き方が進み、新しい未来が生まれるということでしょうか。低い日本の労働生産性が、コロナ禍で変わるかもしれませんね。
投資のヒントにもなりそうです。
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