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丸山穂高議員「文通費で帝国ホテル122泊」宣言は至高の炎上芸?国民に“特権”暴露で評価上昇、まさかの4選も

現在は「NHKから自国民を守る党」に所属する衆院議員の丸山穂高氏が、国会議員に支給されるいわゆる文通費を用いて、先日話題となった帝国ホテルのサービスアパートメントを利用すると、自身のTwitterで公表し、大きな波紋を呼んでいる。

客室稼働率の低下を受けた窮余の策として帝国ホテルが始めたサービスアパートメントは、約30㎡の客室で税・サービス料込みで30泊で36万円、さらに追加料金を払えばルームサービスや洗濯の依頼もできるというもの。

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一部報道によると、丸山氏はこのサービスを122泊利用するとのことで、そのお値段は150万円にのぼるという。本人によるとホテルにはすでに予約済みだといい、「国民への10万円の再配布は渋りながら、国会議員はJR乗り放題パス等と別に毎月100万もフリーハンドで貰うおかしな制度」と自身のTwitterで語っている。

茂木健一郎さんは丸山氏の行動に一定の評価

丸山氏が今回帝国ホテルへの支払いに充てるという文通費だが、正式には「文書通信交通滞在費」と呼ばれ、毎月議員ひとりあたり100万円支給されるもの。公の活動に必要な印刷代、郵便代、交通費、出張の際の宿泊費などの経費として支払われるもので、この文通費に関しては使途の報告が義務化されていない。

既成政党のなかでも、この文通費に関しては問題視しているところはあり、日本維新の会では各議員の文通費の使途を自身のサイトで公開している。また、日本共産党は議員一人ひとりに支給された文通費を国会議員団の共同管理にし、そのうえで使途報告をしている。このように国会議員への過剰な特権として度々俎上に上がる文通費だが、とはいえ今回の丸山氏のような使い方も、ルール的には一応認められているようだ。

ただ丸山氏といえば、北方領土へのビザなし交流訪問に参加していた際の「戦争しないとどうしようもなくないか」「女を買いたい」発言など、酒絡みでの舌禍トラブルを数々巻き起こし、所属していた日本維新の会から除名されたうえに、国会では「糾弾決議案」も出される事態に。ただ本人は懲りることなく、その後もTwitter上で数々のお騒がせ発言を繰り返したことで、国会議員としての人望や信頼はもはや地に堕ちた状態。それだけに今回の件に関しても、丸山氏に対する批判の声は数多い。

しかしそのいっぽうで、脳科学者の茂木健一郎さんが自身のTwitterで「結果として構造的な問題を明らかにしていますね」と語ったように、丸山氏の行動を「問題提起」として捉える向きも決して少なくはない。もっとも、そういった声に対しては「国会議員は問題提起じゃなくて問題解決だろ」といった反論もあがっており、その行動への評価を巡っては様々な意見が飛び交う事態となっている。

「政治家不信」を逆に追い風にする丸山穂高

ここ数年のお騒がせ発言の数々に関して、「どうせ次の選挙で落選するのが目に見えてるから、ヤケクソなんでしょ」との声も度々上がる丸山穂高氏。

ただ、先述の茂木健一郎さんも「なんだか「現代アート」のパフォーマンスのような気もしてくる(笑)」と発言するなど、丸山氏なりの「炎上芸」や「自爆芸」を駆使した問題提起が、世間で広く支持を集めているとは言えないまでも、ここに来てある一定の立ち位置を得つつあるのではという印象も。現に丸山氏の存在については「必要悪」だと半ば認めるような声も、ネット上では少なくない。

さらに、先日来から取沙汰されている深夜の銀座クラブのハシゴ酒や、政治資金にキャバクラ代計上といった相次ぐ与党議員の不祥事も、丸山氏にとっては追い風になっている模様だ。丸山氏自身も、離党した自民党議員の処遇に関しては「糾弾決議の時とえらい違いやねー(棒)」とお得意の自爆芸を絡めつつ、その処分の甘さに対して苦言を呈していた一連の騒動だが、ネット上ではそんな「銀座四兄弟」たちの行動や、それをかばうような既成政党の動きに比べ、丸山氏のお騒がせ行動のほうがまだマシだといった声もチラホラ。政治家への不信の声が一層高まるなかで、逆に丸山氏の評判が相対的に上がるという珍現象が起こっているのだ。

丸山氏が地盤とする大阪19区は区割りされて以降、自民党の公認候補が一度も小選挙区で当選したことがないという激戦区。そこで丸山氏は3期連続で選挙区当選を果たしているワケだが、次の選挙では「維新の風」は期待できないどころか対抗馬を擁立される可能性が大で、苦戦は必至の情勢だ。とはいえ、候補者乱立による票割れの可能性にくわえ、丸山氏自身の良い意味でも悪い意味でも圧倒的な知名度、さらにここに来て微風ながらも吹き始めている追い風で、誰もが予想だにしない「4選」も、ひょっとしたら無くはないかもしれない。

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