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鹿児島県警「ゲーム障害は精神疾患」発言が炎上。謝罪&削除も消えぬゲーマーへの偏見

鹿児島県警のサイバー犯罪対策課がツイッターで発信した「ゲーム障害」に関する投稿が、ゲーマーなどから集中砲火を受ける事態となっている。

報道によると、問題になっているのはサイバー犯罪対策課のアカウントが10日に投稿した「スマホでゲームをする時間を自分でコントロールできますか? 日常生活よりゲームを優先していませんか? 社会生活に問題が生じているのにゲームを続けていませんか? それは『ゲーム障害』という精神疾患です。大切な人間関係、仕事、人生を失う前にゲームをやめましょう」というツイート。

これに対して批判の声が多く集まる結果となり、同ツイートは削除。その後「当該ツイートにおいて不愉快な思いをされた方については誠に申し訳ありませんでした。」という、お詫びのツイートが投稿されている。

鹿児島県警の謝罪にも批判の声が

今回取沙汰されている「ゲーム障害」とは、ゲームへの過度な依存によって日常生活に支障をきたす状態にある状態を指すものと一般的には定義されており、2019年には世界保健機関(WHO)が、このゲーム障害を国際疾病として正式に認定している。

今回の鹿児島県警による「『ゲーム障害』という精神疾患」という発言も、このことを根拠にした可能性がかなり高いワケだが、ただその肝心のWHOによる認定自体にも疑問の声はかなり多いようで、さらに日本の厚生労働省も疾病とはまだ正式に認めていないという。

さらに批判の声があがっているのが、なぜこんなことを、警察に言われないといけないのかという点だ。ネット上では「警察に言われる筋合いはない」といった声、さらに警察が「精神疾患」という言葉を安易に使うことの人権意識としても問題点を指摘する意見もあがる。

このように「ゲーム障害」というもの自体がれっきとした疾病として認められていないのではという点と、さらに医者でもない警察がそれを「精神疾患」だと判断している点が、今回批判を集めている主な原因のようだ。しかし対する鹿児島県警は、それらの問題には触れず「不愉快な思いを…」とのコメントで幕引きを図ろうとしており、その対応にもまた批判の声が集まっている。

「このツイートの何が悪いの?」との声も

このように、ツイート削除後も批判の声はエキサイトしていくいっぽうなのだが、その反面で特にゲーマーでも何でもないといった層からは、「このツイートの内容の何が悪いの?」といった声も多くあがっているのも事実である。

さらに、今回の鹿児島県警のツイートを批判する人々に対しては、「自分がゲーム障害であることを認めたくないだけでは」「痛いところを突かれたから…」といった冷ややかな反応も見られる。

今回の鹿児島県警は、ある意味で警察の常套句である「覚せい剤やめますか、それとも人間やめますか」のノリを、ゲーム障害でやってしまった件に関して、その意識の低さやゲームファンへの偏見を指摘されるべきであろう。

だが、大炎上に直面してツイートをすぐさま削除し「不愉快な思いを…」で幕引きしようとするところを見ると、実際何が問題だったかを本当に分かってない可能性はかなり高い、あるいはその問題に対しては議論は避けてやり過ごしたいという思惑が見て取れる。

そのいっぽうで、今回の不適切な発言に対して叩いて論破して削除させたという昨今お決まりの流れが、「ゲーム障害否定派」への理解や支持に繋がったかといえば、必ずしもそうではなさそうである。ゲームに対する偏見や、度々取沙汰される規制を憂う真っ当なゲーマーたちにとっては残念な話だが、上記の通り、今回の件を批判するいわゆる「ゲーム障害否定派」たちの高い意識や熱意は、それ以外の層には正直あまり響いていないようだ。

Next: 「また日本型謝罪だよ」との批判も

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