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リコール署名「押収」に河村市長と維新は逃走態勢、高須院長は“忖度報道”疑惑に大激怒

アルバイトを大量動員しての名簿の書き写しなどの疑惑が浮上していた、愛知県大村知事のリコール運動を巡る「不正署名」問題に関して、愛知県警が24日午前に家宅捜索を行ったと報じられた。

報道によると、家宅捜索が入ったのは名古屋市中川区にある区の選挙管理委員会など関連施設。愛知県警は、リコール運動で提出されたすべての署名簿などの押収を行ったという。

提出された署名に関しては、すでに死亡していた人の名前や、複数の同一人物による署名など、8割ほどが無効と判断される内容だったともされており、警察は地方自治法違反の疑いも視野に、実態の解明を進める方針。24日から3日間ほどをかけて、県内64か所ある選挙管理委員会から、今回のリコール運動に関するすべての署名簿を押収する予定だという。

逃げ切り態勢を固める河村市長と維新

先日あった愛知県選挙管理委員会による告発に応じる形で行われた今回の家宅捜索。民主主義への冒涜ともいえる重大問題だと捉える向きも多いだけに、この捜索を機に真相究明が進むことを期待する意見がネット上では多く見られ、なかには不正署名への関与が疑われている河村市長・維新・高須院長の事務所や自宅への捜索を希望する声もあがる。

このように「アルバイト大量動員」報道以降、特に顕著となっている上記3者への疑いの視線だが、そのうちの河村市長と維新に関しては、すでに疑惑追及からの「逃げ切り」を決める気でマンマンの様子だ。

まずリコール運動の「応援団長」だった河村名古屋市長のほうだが、不正署名への関与に関して週刊朝日の記者に直撃され、「署名偽造をするなんて、想定外のことだ。そんなことをするなんて信じられん。ワシが発注するなんてありえません」と発言。また署名書き写しの際に、自身が主導した「名古屋市議会のリコール署名活動」の名簿が流用されたのではという疑惑に関しても、河村市長は否定している。

また、任期満了に伴って再来月に行われる名古屋市長選に関しては「まずはコロナ対応に全力だ。選挙についてはタイミングを見ている」とだけ発言。5選に向けて色気は多少なりともあるようで、そうなると河村市長としては早々に幕引きとしたいところだろう。

いっぽうで維新だが、同党所属の元県議・田中孝博氏がリコール運動の事務局長を務めていたことから、組織的な関与も疑われているが、それらの疑惑の声に対して松井一郎大阪市長が「知らんわ、リコールの事務局やってたっていうことすらも」などと発言。あまりにも無責任だと批判が集まっている。

このような維新上層部の対応に関して、日本維新の会に所属する音喜多駿参院議員も自身のツイッターで「全容の解明を私からも強く求めております」「不正行為は絶対に許されない暴挙です」と発言するなど、身内からも懐疑的な声が飛び出す始末だ。

ただ音喜多氏は同じツイートで、維新が組織としてリコール運動に関与したことに関しては真っ先に否定。要は松井大阪市長らと同じく、田中氏を尻尾切りして、維新全体への批判をかわしたいというのが本音のようで、その発言に対しては多くの反論が寄せられる事態となっている。

高須院長擁護の『バイキングMORE』が話題に

そんななか、リコールの会の会長を務めていた高須院長は、以前と変わらずツイッターなどで精力的に発信を続けているのが、そんな高須院長をフジテレビ系の番組『バイキングMORE』がなぜか全面的に擁護したことが、大いに物議を醸している。

取沙汰されているのは、同番組の2月23日放映分。今回のリコール「不正署名」問題を取り上げるなかで、コメンテーターとして出演していたお笑いコンビ・ブラックマヨネーズの小杉竜一氏が「送り込まれてきたスパイがやったんちゃうか」と、対立組織による陰謀を疑う持論を展開。司会の坂上忍氏も同様に「ちょっと闇を感じるんですよね、今回のこれって」と発言したという。

また、ほぼ同じ時間帯に高須院長が「バイキング面白い。なう。」とツイートしている。

小杉氏の発言自体は、ネット上などでもよく見られる「陰謀論」的なもので、さほど注目を集めることはなかったのが実際のところ。ところが、その番組中になんと「高須クリニック」のCMが流れていたとの報告が、SNS上に多くあがっているのだ。

同日の同番組内において、本当に「高須クリニック」のCMが流れたかどうかは不明だが、これらの報告を見たネットユーザーからは「小杉氏の発言はスポンサーに忖度した発言だったのでは」といった意見が噴出する事態に。それらの声に対し、高須院長は「怒りをおぼえます。あなたに謝罪を求めます」と発言するなど、大変おかんむりのようだ。

河村市長や維新が「不正署名」問題からなるべく距離を置きたがる動きをみせるのに対し、まさに孤軍奮闘、あるいは孤立無援といった様相でツイートを続ける高須院長。果たして、この3者のなかで、今回の不正署名を指示した人間は存在するのか。はたまた、擁護派が唱えるような「スパイによる陰謀」があったのか。愛知県警も、署名簿すべてを押収するという気合の捜査ぶりだけに、その真相が明らかになるのには、そう時間はかからないかもしれない。

Next: 「トカゲの尻尾切りされるのは誰だ!?」

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