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桜花賞の危険な人気馬が『ウマ娘』で判明!出演声優の大阪杯10万馬券ゲットで日曜も波乱の気配、にわかファンvs古参の競馬ファン“養分”はどっちだ

4月4日に阪神競馬場で行われたG1レース・大阪杯で、人気アニメ『ウマ娘』に出演している声優のLynnさんが、3連単10万円以上の高配当レースを的中させ、100万円以上の払い戻しとなったことが大きな話題となっている。

単勝オッズ1.8倍の一番人気・コントレイルにくわえ、グランアレグリアとサリオスによる3強の争いとみられていたこのレースだが、勝ったのは単勝4番人気だったレイパパレ。人気のコントレイルは3着に終わったほか、他の人気馬も4着以下に沈んだことにより高配当に。3連単は106,210円の10万馬券となった。

Lynnさんは『ウマ娘』にて、70年代後半に活躍したマルゼンスキーの声を担当しているが、今回のレースに出走する馬の血統をチェックしたところ、レイパパレの祖先がマルゼンスキーであることを見つけ、レイパパレにコントレイルなどを絡めた3連単ボックス馬券を1,000円ずつ購入。それが功を奏して、106万円強の払い戻しとなったようだ。

「モズベッロを絡めているのがスゴイ」との声が多数

競走馬を萌え擬人化したキャラクターが登場する育成シミュレーションゲームである『ウマ娘』。リリースに先立ってアニメや漫画などのメディアミックスが展開されいずれも人気化しており、最近ではそれらファンたちが現実の競馬にも目を向けるようになっているようだ。

今回のレイパパレに関しても「ウマ娘関連馬」として、一部のファンの間では注目されていたようで、Lynnさん同様に購入してビギナーズラックの恩恵を受けたという方は一定数いた模様である。

そんななかLynnさんの買い目だが、自身に所縁のあるレイパパレと一番人気のコントレイルに、直前オッズでは6番人気だったモズベッロをくわえた3連単ボックスで、ネット上では「他の人気馬を切ってモズベッロを押えているのがスゴイ」という声が。それもそのはずでLynnさん自身、競馬がご趣味だそうで、昨年の凱旋門賞でも3連単1010.8倍の高配当を的中させているとのこと。『ウマ娘』で競馬に興味を持った声優のお嬢さんが適当に買ったら的中した……といった類の話とは、かなり事情は違うようだ。

そのいっぽうで悲惨だったのが、一番人気に推されていたコントレイルを信頼し、単勝でゴッソリと買ったとみられる『ウマ娘』ファンたち。「コントレイルに100万かけたら150万になる」「当たったらガチャ代に……」と目論むも、結果は3着で哀れ馬券は紙くずに。「競馬に絶対はない」ことを身をもって知る結果となったようだ。

古参ファンが期待する桜花賞の「異常オッズ」

このように、従来からの競馬ファンにくわえ『ウマ娘』からの新規ファンからの注目も集まった今年の大阪杯。その売上は162億7858万6800円と、前年比135.5%と報じられており大幅アップに成功したようだ。

さらに先月発表された日本中央競馬会(JRA)の2020年決算によると、その事業収益は約3兆207億円と、17年ぶりに3兆円超えを記録。昨年はコロナ渦で無観客開催が長く続いたものの、その反面で電話・インターネット投票会員数が大幅に増えたことが収益増に繋がったとされるが、もちろん『ウマ娘』人気による新規ファン獲得も1つの要因だったのは違いない。業界としても、そのあたりは大いに意識しているようで、最近ではスポーツ紙の競馬欄も「ウマ娘化」していると専らの話題だ。

このように、『ウマ娘』経由でファンになった層が増えることで懸念されるのが、ヲタの現場でよくある新規ファンと古参ファンとの間の軋轢だ。ネット上の反応を見ると、このところSNS上などに俄かに増えた『ウマ娘』経由のファンに対して、違和感を抱く旨の意見も確かに一部では見られるが、多くの古参ファンはいたって好意的に受け入れているようだ。

その真意はというと、もちろん競馬ファンが気のいい人ばかりだからではない。知識のあまりない新規ファン、しかも馬の実力以上に「『ウマ娘』絡みだから」というファクターで馬券を買う層は、古参ファンにとっては自分の買い目のオッズを時に引き上げてくれる、いわゆる「養分」と呼ばれる存在だからである。

ちなみに来週末の4月11日に開催されるG1レース・桜花賞には、JRA史上初めて白毛のG1馬となったソダシが出走予定。『ウマ娘』のなかでも人気のキャラであるゴールドシップと担当厩務員が同じということもあり、新規ファンの間では今から注目を集めているが、古参ファンからも同様にソダシへの人気集中を願う声がチラホラ。もちろん、異常な人気となりそうなソダシを外した「美味しい馬券」を取りたいという思惑だ。ソダシは昨年暮れの阪神JFを制し、無傷で2歳女王の座に輝いた実力馬。とはいえ、阪神JFで勝つのは早熟タイプが多く、大成は期待できないとの声も多い。加えて、桜花賞は1ヶ月前に阪神競馬場の同一コースで行われるチューリップ賞経由組の勝率が高いとも言われている。「キャラ推し」で買う新規ファンが勝つか、データで買う古参が勝つか。桜花賞は今後の競馬を占う意味でも目が離せない一戦となりそうだ。

競馬のようなオッズのあるギャンブルは、いわば参加した者同士がお互いの財布の中を奪い合うようなもの。だが、逆にそれが故に古参ファンが新規ファンを暖かく受け入れ、それぞれが異なる思惑を抱きながらも、結果的にはうまく共存できている観もある最近の競馬界隈。今週末の桜花賞は、そんな『ウマ娘』ファンが2週連続で歓喜する展開となるのか、それとも古参ファンが「養分」を美味しく頂くのか、大いに注目が集まるところだ。

Next: レイパパレで当てたビギナーは完全に身を持ち崩す?

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