初心者はどう対処する?
それでは初心者はどうすればよいのでしょうか。
一般に株式など取引所で取引をするものは、売買手数料がかかるものの取引は透明です。特に流動性が高い銘柄を選べば、売りと買いの板も特殊な相場を除いては大きく乖離していません。
例えば、株価指数に連動しているETFを買い持ちながら、コールオプションの売り手にまわるなどであれば、保険料を獲得しながら、大きく負けることは少なくなります。
ジム・ロジャーズ氏や著名な投資家なども、こうした手法を利用することもあるようです。
セット売り商品を金融機関から買うのではなく、自分でネット証券を利用してETFとオプション取引をすればコストも抑えながらリスク管理などもできるのです。
ただし、オプション取引をするには熟練が必要なので、初心者向けの本を読んで練習をしてから行うようにしてください。
気をつけたい高手数料のカラクリ
手数料が高い仕組みとしては、ファンズオブファンズが挙げられます。
多くの人は投資信託を選ぶのに苦労をします。その一切の手間を代行しますというのが、ファンドの管理をしてくれる仕組みです。
変額年金保険なども投資信託のラインナップから選ぶという仕組みもありますね。
海外のプラットフォームではIFAが仲介をして「RL360」等のプラットフォームでファンドを管理する方法があります。
最初の5年間は約3%という非常に高い手数料を取り、6年目以降も1%程度の管理料などを取る場合もあります。5年目以外に解約をすると解約料がかかる場合もあります。
昔はこうした仕組みを利用しないと、オフショアファンドに投資をすることは難しかったために、ニーズに合っていたのかもしれません。
現在では、海外の銀行口座やオンライン証券口座を開設すれば、オフショアファンドにもアクセスが可能です。これほどまで高額な手数料を支払わなくても済む手段は複数あります。
ロボットアドバイザーやEAM(エクスターナルアセットマネジメント)等の投資顧問でも、運用金額にもよりますが、1%前後の報酬です。
それを超えた報酬の時は高過ぎると考えるとよいでしょう。