fbpx

物価上昇で米ケンタッキーの看板メニュー消滅へ。外食チェーンを襲う悪性インフレは日本にも

ペプシコは値上げ、ダンキンドーナツは一時閉店へ

消費者の家計に直接影響する分野では、ペプシコ社が物価上昇で値上げをすると発表しています。

すでに原材料価格上昇、人件費上昇、輸送費高騰、利益減少で値上げせざるを得ないが、今年下半期は、さらに物価上昇が大きな問題になるだろうと発表。

先物購入によってある程度の在庫があるため、これまでは値上げを回避していた。ペプシコ社の業績は、昨年比で11%成長を見込んでいる。

全米各地の大手外食チェーンでは、人手不足が顕著に表れているが、それが田舎の小さな店でも起きて、閉店するケースが出て来ている。

コロラド州のコロラドスプリングにあるドーナツ「ダンキン」店は一時閉店を余儀なくされた。

コロラドスプリングスと言えば、空軍士官学校のある場所だ。臨時閉店した店は開業から55年目の店。今まではスタッフ15名で営業していたのだが、閉店時点には3人しか居なくなっていた。

この地域のダンキンドーナツ店を運営管理しているのはJP Partners社だが、過去1年半で臨時閉鎖した店は2店舗。どれも人手不足が理由だ。

※参考:‘We just can’t get people to work’: A Colorado Springs Dunkin’ closes temporarily, victim of common refrain | Subscriber-Only Content | gazette.com(2021年9月13日配信)

外食産業はメニューの価格を上げるしかもう手が無い

外食産業はもう、メニューの価格を上げるしか手が無いと言います。最後の事例を紹介します。

レストラン等の必需品であるフォーク、ペーパーナプキン、包装資材の価格が50%以も上高騰している。グローブ(使い捨て手袋)の場合、1,000個分/箱が以前は18ドルだったが、今では90ドルと5倍に値上がりした。

世界でトップ20に入るビール酒場チェーンのオーナーによると、「サプライチェーンがことごとく壊れてしまった。港湾労働者・トラックドライバーの欠員、物資の供給不足によって物流費も上がっている。鶏の手羽肉でも、以前は1箱で50ドルくらいだったが、最近は4倍の196ドルに値上がりした」と述べた。

なかには仕入れコストの上昇で、メニューから外したものもあるそうだ。その一例は蟹料理である。「好評な品目だった、蟹肉ケーキを無くした。蟹肉は以前は21ドル/ポンドだったが、最近は2倍以上の52ドルになってしまった」とのことだ。

※参考:Restaurants have no choice but to raise prices(2021年9月14日配信)

このように、米国ではインフレ(物価上昇)と供給不足が市民生活に大きな影響を与えはじめています。

続きはご購読ください。初月無料です

【関連】10年後の日本を襲う在宅ホームレス問題。引きこもり老人が年金を食い尽くす=鈴木傾城

【関連】日本を直撃「息切れ倒産」という春の嵐。景気回復で逆に中小が壊滅するワケ=原彰宏

<初月無料購読ですぐ読める!9月配信済みバックナンバー>

※2021年9月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。

2021年9月配信分
  • 呑んだくれ従業員が作っていた?(9/30)
  • 今後の物価上昇の色々な要因のまとめ(9/29)
  • 制裁は当然。しかし結果は望む方向にはならない(9/28)
  • 金鉱山では利益が出ないので!(9/27)
  • フェイクがどうか 御自分でチェック下さい(9/26)
  • 英国公衆保健局: 第23週span class=”back-numbers-date”>(9/25)
  • 超重要:1999年IMF文書、第19部 38頁目(9/24)
  • ペーパー・マネーと言う大発明(9/23)
  • 消費者物価指数:2021年8月(9/22)
  • 2021年8月:生産者物価指数(9/21)
  • 弱酸性次亜塩素酸にコロナ不活化効果(9/20)
  • 政府筋情報:2021年8月累計(9/20)
  • 本当の話はコソコソ話でしか話せない(9/19)
  • インド 新DNAワクチン 緊急認可(9/18)
  • 超重要:1999年IMF文書、第18部 36,37頁目(9/17)
  • 金鉱株 対 金価格(9/16)
  • いよいよ追放か?? 続編(9/15)
  • 丸裸にしようぜ(9/15)
  • インド:2021年9月上旬(9/14)
  • 米国:COMEX持続可能?(9/14)
  • メディアは言わないが、バラバラ(9/13)
  • 供給不足で御免なさい:2021年8月実績(9/13)
  • いよいよ追放か??(9/12)
  • 最初の完全検視報告(9/12)
  • 政府筋情報:2021年8月累計(9/11)
  • インド法曹界:WHOを告発(9/11)
  • 授乳乳児を死なせた母親(9/10)
  • 超重要:1999年IMF文書、第17部 32-34頁目(9/10)
  • 世界中で集団ヒステリア(9/9)
  • BASEL3:価格の再下限の妄想と損益分岐点(9/9)
  • 海外で公開されている情報では(9/8)
  • 授乳乳児を死なせた母親(9/8)
  • 海外で公開されている情報では(9/8)
  • イベルメクチンを巡る攻防(9/8)
  • ドイツ:2021年上半期(9/8)
  • 接種率95%でも感染は増える(9/7)
  • 家賃延滞と立退き禁止命令(9/7)
  • FDAのトップ2人辞任(9/6)
  • サウジアラビアは何処へ漂流するのか?(9/6)
  • 医者達の噂話: 記録の為に残します(9/5)
  • 記憶している人は殆ど天国かも(9/5)
  • 何故、此れ程 悲観的なのか?(9/4)
  • どうして 静脈注射でなく、筋肉注射?(9/4)
  • 超重要:1999年IFM文書、第16部 31-32頁目(9/3)
  • 此れが真実ならば、不都合な真実かも(9/2)
  • 現在 バブルか?否か? No.3(9/1)

いますぐ初月無料購読!


※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2021年9月29日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

【関連】ダボス会議「グレートリセット」で仕組まれる金融崩壊とコロナ後の資本主義=高島康司

【関連】長生きが罰になる日本で「安楽死」を甘えと切り捨てる偽善者に告ぐ=鈴木傾城

【関連】若者こそ知るべき日本会議と菅内閣の関係。彼らは自分の敵か味方か?=原彰宏

image by:Bjoern Wylezich/ Shutterstock.com
1 2
いつも感謝している高年の独り言(有料版)』(2021年9月29日号)より一部抜粋、再構成
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

いつも感謝している高年の独り言(有料版)

[月額660円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)]新聞等に報道されない海外でのディープな情報をお届けします。出来る限り、時代を先取りした情報やデータをお届けします。
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー