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ワークマンに異変アリ。株価1年で3割減、土屋CEO「しない経営」が成長持続のカギ、次の一手は?=栫井駿介

5年後の株価はどうなっている?

5年後の想定です。

例えば、売上高が今1,000億円くらいですけれども、これが2倍近い2,000億円になると考えましょう。いま営業利益率が大体20%ぐらいなので、営業利益は400億円になるとします。それから導き出される純利益というのが、300億円ぐらいです。

これに対してPERが20倍から25倍ぐらい見込めるだろうと考えると、300億円にPERの20倍から25倍をかけると、5年後の想定時価総額というものが出せます。

これが6,000億から7,500億円ということになります。そして、現在の時価総額が5,020億円ということになります。

妥当な数字としてはこんな感じになるのかなと思います。

なので、持っていればプラスになる可能性は、やはり高いのではないかと考えられます。一方で、5,000億円から6,000億円への成長ですから、そんなに大きく伸びるものでもないなとも見えます。

これを良しとするかどうかというのが、最終的な投資判断ということになりますので、ぜひ長期投資をされる方は、こういった考え方を身に付けていただければと思います。

さて、まとめとしては、ワークマンは作業服業界において盤石の強みを持っていて、そして土屋CEOが就任したことによって、エクセル経営という大きな変化がもたらされました。

つまり、もともと持っていた強みに変化が加わると、時に大化けして業績がものすごく伸びることがあるということを、私たち長期投資家としては認識しておきたいところです。

企業の強みというのをとにかく見極める、これが私がやりたい長期投資ということになります。

(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)


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image by:Mti at Wikimedia Commons [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2021年10月11日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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