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トランプ氏、人気急回復で復活の狼煙。バイデン政権は信用ガタ落ち、米議会乱入事件にFBI関与との報道も=高島康司

過去60年で最大規模の殺人事件の増加

しかし、バイデン政権の支持率低下と、その反面としてのトランプの勢い回復の理由は、これだけに止まらない。実はアメリカでは、過去60年間で最大規模の殺人事件の増加が記録されているのだ。

FBIの発表によると、レイプ、強盗、その他の財産犯が減少したにもかかわらず、昨年、全国で一昨年よりも5,000人近く多くのアメリカ人が殺害された。

大都市だけでなく、小さな町や郊外でも殺人が増加した。政府の新しい推計によると、殺人の少なくとも77%は銃器によるものであった。

これは、1960年に現在の統計がはじまって以来、単年での殺人事件の数は最大になった。

この背景には、反人種差別を主張する「BLM」運動の高まりによって、全米各地の警察予算が削減され、警察官の数が大きく減少したことがあると米国内では見られている。バイデン政権と民主党は、「BLM」運動を強く支持している。これが、バイデン政権の支持率が低下し、逆に治安維持を主張したトランプの勢いが回復している背景になっている。

1月6日の米連邦議会議事堂乱入はFBIが計画した?

さらに、バイデン政権の支持率低落とトランプの勢い回復を加速させているのは、1月6日の米連邦議会議事堂乱入は、実はFBIが計画したのではないかという疑惑だ。

9月24日、「ニューヨーク・タイムス」に衝撃的なタイトルの記事が掲載された。それは、「1月6日に連邦議会議事堂に突入した人々にはFBIの情報提供者がいた」という記事だ。

連邦議会議事堂には570数人のトランプ支持派の暴徒が乱入したが、これを扇動したのは、「プラウド・ボーイズ」、「スリーパーセンターズ」、そして「オース・キーパーズ」などの白人至上主義の極右団体のメンバーがだったことが知られている。

「ニューヨーク・タイムス」のこの記事は、乱入した「プラウド・ボーイズ」の幹部が乱入の様子をリアルタイムでメール送信しており、その受信者がFBIの担当官だったことを暴露した。

「ニューヨーク・タイムズ」が入手した機密記録によると、連邦議会議事堂の乱入が起こっている最中、FBIは群衆の中に情報提供者を配置し、乱入の様子を内部からモニターしていたという。

情報提供者の話によると、極右団体の「プラウド・ボーイズ」は、群集心理に支配された親トランプ派の暴徒にしたがって連邦議会議事堂に乱入するのが目的だったという。

しかし、乱入は偶然に起こったものであり、事前の計画はなかったとしている。

Next: 疑惑が疑惑を呼び、バイデン政権の支持率はどんどん下がっていく

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