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1ドル130円超に備えよ。日銀が円安を放置する3つの理由とは?逆風・追い風が吹く企業も解説=栫井駿介

なぜ金利差が円安をもたらすのか

なぜこの金利差が円安をもたらすのかということについても説明します。

例えば、日本でお金を貸したり預けたりしても金利が0.1%しか付かなかったとします。 一方でアメリカの金利が2%だったら、単純に考えたら日本で預けるよりもアメリカで預けた方が戻ってくる利息が多いので、どんどん円を売ってドルを買うという動きが強くなります。

買いが多い通貨の価値は上昇し、逆に売りが多い通貨の価値は下落するので、ドル高・円安という状態になります。

しかも、今あるお金だけではなくて、「円キャリー取引」という動きも起こります。 日本の低い金利でお金を借りて、そのお金をアメリカで運用しただけで、単純に考えてその金利差分の利益が得られるということになります。

円で借りてそれを売ってドルに換えるので、さらに円売りドル買いの需要が発生します。

長期的に考えれば「金利平価」という考え方もあって、このいわゆる裁定取引、金利差による無条件での利益というものは通用しなくなってくると言われてはいるのですが、やはり目先ではそういう動きが起こりやすくなります。

円安と同時に進行する資源・原料高

海外にものを売るときには円高より円安の方が利益を出しやすくなるので、一般的には円安は歓迎されます。 しかし、今回に関しては一概にそうは言えない状況となっています。

というのも、世の中で円安と同時に進んでいるのが資源高や原材料高です。 日本は多くのモノを輸入してそれを普通の消費者が購入しています。 円安で輸入価格が相対的に上がり、さらにそこに原材料高となると、日用品などの価格が二重苦で上がることになります。

こういう状況になってしまうと苦しむのは日本の消費者ということになりますから、日銀もそれを放置しているわけにはいかず、あまりに金利差が拡大しすぎるようだと、金利の引き上げを検討しなければならなくなるのではないかと考えられます。

Next: 金利を上げたくても上げられない?日銀が抱えるジレンマ

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