日本ハムのあらびきウインナー「シャウエッセン」が、発売時の1985年から続けてきた「巾着型」の包装をやめ、今年2月から長方形の袋に変更すると報じられたことが、SNS上で大きな反響を呼んでいる。
報道によると、袋の上部をしばる「巾着型」の包装は、売り場に並べた際に目立つということで採用されていた模様。しかし、昨今はプラスチックの環境負荷が課題となっていることもあり、同社では新しい包装への切り替えを決めたという。
今回の包装の切り替えによって、プラスチック使用量は従来より3割削減できるとのこと。切り替えは今年2月から順次進めてゆき、4月末までに終える予定だ。
SNS上で大いに取沙汰されるシャウエッセンの“底値”
あの独特な「巾着型」包装の理由が“売り場で目立つため”だったことに、「初耳」といった反応も多く寄せられている今回の件。とはいえ、一商品の包装の変更がこうしてニュースになるというのも、シャウエッセンがあらびきウインナーの定番として、まさに国民食と呼べるほどの人気を誇るが故だろう。
ボイルしてもフライパンで炒めても美味しく、近年は“電子レンジでの加熱”も公式に解禁したことで、より手軽に味わえるようになったシャウエッセン。他社からもあらびきウインナーは多く販売されているが、「やはり一味違う」と同商品を指名買いして常食する根強いファンが存在するいっぽうで、売り場では他社製品と比べて若干高めの価格で並んでいることが多く、さらにスーパーなどの販売店舗によって、価格にバラツキがあるのが実際のところ。
そのような事情もあってか、SNS上では以前より「シャウエッセンの底値」談義が、静かにではあるが活発になされているという。
シャウエッセン400円超えたらちょっと手が出なくなるなぁ。
通常390円、底値が330円位だけど果たして。。。— itati (@itati88299995) December 1, 2021
駅前に比べると品揃えがイマイチで値段もこなれてないので必要最低限のものしか買わない近所のスーパーでシャウエッセンが底値になってた。スギ薬局(\368)より安い! https://t.co/A5pP8XwaDJ
— Miyuki (@myk_imi) July 31, 2021
昨日買うのを見送ったシャウエッセンが今日は底値の税込321円だったのでニコニコしながら買った
シャウエッセンは高いんだぞ…!店にもよるが地元では500円で売ってる店もあるからな…— ぱやし (@arakihaya) December 30, 2021
シャウエッセン298円は底値よ 買うしか無い
— よだれ掛けイーヌ (@yamaji_) December 26, 2021
実際ここ半年ぐらいのツイートをチェックしてみたところ、“400円超え”“500円で売ってる”といった声もある反面、比較的安い店だと“300円台前半”という価格設定、なかには“300円割れ”で売っているところも存在するなど、その単価の割には結構な価格差が生じている模様。
これらのデータを参考に、仮に1個あたり100円の価格差があるとすれば、週に1個は必ず購入するとして月に400円の差、下手をすると年間では5,000円ほどの損をする可能性も無きにしも非ずということに。それだけに世のシャウエッセン好きの間では、“いかにして底値で掬うか”が、大きな関心事となっているというのだ。
“ビッグボス”新庄新監督の手腕にシャウエッセン好きも熱視線
このように日々の価格変動にまで目を配る愛好家までも抱えるシャウエッセンだが、残念なことに今年2月から、14年7月以来7年ぶりとなる“値上げ”が予定されている。
その理由は、多分に漏れず“原料・副資材コストの上昇”で、シャウエッセンに関しては約7%の値上げになるとのこと。店頭ではおそらく20~30円台後半ぐらいという結構な値上げ幅となるようで、日頃から頻繁に購入している方々はもちろん、底値を常に追い求めている方々にとっても、経済的かつ精神的な打撃となりそうだ。
もともと他社のあらびきウインナーと比べてお高めだったのに、これで庶民にとってはすっかり“高嶺の花”に……。そんなシャウエッセン好きからのため息も聞こえてきそうな今回の値上げだが、今後リーズナブルに楽しめる機会が一切潰えてしまったかというと、決してそうではないようである。
\日本一おめでとうー!/
シャウエッセン半額セールやります!#lovefighters#日本シリーズ— 相沢食料百貨店 (@AIZAWA_FOOD) October 29, 2016
明日シャウエッセン買ってこないと。
※これは優勝セールのもの pic.twitter.com/dKQXOWYLui— わ た べ じ ゅ ん じ (@shiny1114) October 29, 2016
トレンドが日ハム優勝関連でいっぱい!!
シャウエッセンまで参戦!!www
明日はシャウエッセンの消費量が凄いんだろうなぁ、いやもう既にシャウエッセンをつまみに呑みまくり??ww pic.twitter.com/219A12htYY— tappyx (@tappyx1) October 29, 2016
“半額セール”といったシャウエッセン好きからすれば相当魅力的なワードも踊るこれらのツイートだが、いずれも2016年10月29日の投稿で、要はプロ野球「北海道日本ハムファイターズ」が日本一になったタイミング。この時日本ハムは、全国の百貨店やスーパーにおいて優勝セールを実施し、同社商品の大幅な値引き販売を行ったのだ。
シャウエッセン好きにとっては、格安価格で購入できて思う存分食べられるという、まさにボーナスチャンスといった機会。しかしながら、当のファイターズは上記の2016年以降、5位・3位・5位・5位・5位と低迷しており、昨シーズンも最終盤まで最下位争いを演じるなど、日本一どころかリーグ優勝もほど遠いといったチーム状況だ。
ただ、すでにご存じの通り2022年シーズンからは、あのビッグボスこと新庄剛志氏が新たにチームの指揮を執るという明るい話題も。
先日、生まれて初めてシャウエッセンを食べ「昨日食べてみたら世界一美味しくてビックリしました」と、自身のインスタグラムで絶賛。多くのファンから「今更?」と突っ込まれるなど、何かと話題を振りまいている新庄氏だが、監督としての力量・手腕はまったくの未知数。ただ、全国のシャウエッセン好きからすれば、値上げを控える今年は何が何でも優勝、そして優勝セールで……という期待が、否が応でも高まるところだろう。
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