売る?買う?ホールド?銀行株の扱い方
結論としてはこうなります。
2. 国内金利が上昇したとして、過去10年の業績・株価の連動性は低い
3. 上昇基調の継続あるいはイールドカーブの鋭化があれば、長期的な株価の伸びも期待できる
(3)に関しては、金利やイールドカーブの状況によるので、事前に予測するのはなかなか難しいと思われます。
これを受けて、投資家はどのように動くべきか、私から提案させていただきます。
割安感もあり、既に銀行株を保有しているなら、もう利確のタイミングを探っても良いのではないかと思います。
このグラフを見れば分かるように、株価はボックス圏で、上がったり下がったりを繰り返しています。
なぜこのような動きをするかというと、銀行に成長性が見込まれておらず、上がったら早めに売ろうと考えている投資家が多いからです。
これから右肩上がりで上昇し続けることは、よほど金利が上がり続けたり長短金利差が広がり続けない限り、難しいと思われます。
したがって、ここまで上がればラッキーと思っていったん売るということを検討するべきだと思います。
配当目的で保有しているのなら、配当利回りは4%くらいあり、配当としては手堅いので、そのまま持ち続けても良いと思います。
1つの方法として、先ほども示した通り株価はボックス圏で動いているので、上がった時に売って下がったら買いなおすというのも配当株の買い方としておすすめです。
今、上昇しているのでこれから買おうとしている方も多いと思います。
確かにこの上昇トレンドでPERも低いので、上昇がしばらく続く可能性も大いにあります。
しかし、やはり成長性は厳しいですから、どこかで下げに転じることが考えられます。
今から買ってすっと放置というわけではなく、どこで売るかを意識したうえでエントリーするべきだと考えます。
まとめ
2. 配当目的で保有していた人 → 基本保有継続だが利確もアリ
3. これから買おうと思っている人 → まだ悪くないかもしれないが、売りどきは意識
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2022年01月16日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。