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4年で80万円増!“所得ターゲット”へと転換した「アベノミクス2.0」=藤井聡

財政政策を中心とした「アベノミクス2.0」へ

いずれにせよ、総理が600兆円経済実現を宣言された今やもうアベノミクスは、「物価」ターゲットを掲げた日銀の金融政策を中心とした「アベノミクス1.0」から、日銀と協力しながら、「所得」ターゲットを掲げた政府による財政政策を中心とした「アベノミクス2.0」へと、大きく転換しているのです。

後は、海外の緊縮派の急先鋒たるドイツをはじめとした、国内外の様々な「(文字通りの)抵抗勢力」による様々な抵抗を乗り越え、600兆円経済を実現するための「財政政策」が、今、果たして本当に実施できるのか否か――日本の命運は、この一点にかかっていると言っても過言ではないと、筆者は考えます。

その方向へとわが国が歩みを進められるか否か――それは、5月下旬の伊勢志摩サミットやその後のわが国政府の政策展開、ならびに、その後の国政選挙で与党を中心とした各党が一体いかなる経済政策を主張するのか――そういったもの一つ一つを見定めることによって、少しずつ明らかになっていくでしょう。

日本経済を再生させんとする安倍総理に、そしてわが国日本に幸運が訪れますよう――心から祈念申し上げたいと思います。

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