相続対策で子供や孫のために貯金をしている高齢者は多いでしょう。でも、株式を贈与する方が、投資教育の観点からも役に立ちます。とくに暴落相場では、株の方が節税効果が高くなる可能性もありお勧めできます。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
贈与のために自分が投資してはダメ
お子さんや孫にお金を残してあげたい。
そういう理由から、投資をしてお金を増やしたいというご相談を受けたことがあります。ですが、私はそれをお勧めしませんでした。
なぜなら、労働や知恵を働かせて得たお金でないとそのお金のありがたみがわからなく「また、お金が足りなくなったら貰いに行けばいい」という考えに至ってしまうからです。
株価低迷時には考えたい株の贈与
もし、どうしてもお金を残してあげたいのでしたら株を贈与するのは、いかがでしょう?
あなたの経営する会社の株ではなく上場している株式です。
株を贈与する場合「贈与した日の終値」か「贈与した日の属する月の毎日の終値平均」か「贈与した日の前月の毎日の終値平均」か「贈与した日の前々月の毎日の終値平均」のうち最も低い株価で贈与することができます。
なので現在のように株価が乱高下している時は、株式を安い価格で贈与できるチャンスなのです。
もちろん、株価が急落したからといって、どんな株でも贈与すれば良いというわけではありません。
株価急落後、そのまま業績も悪くなってしまい低迷を続ける株もあるからです。
Next: 「株の贈与」なら節税効果が高く、投資の勉強にもなる
1 2