どこに誰と住む?お金のことを抜きに考えると人生の軸が出来上がります。今回は老後の人生を決めかねている人にオススメな「人生の行程表」の作り方を解説します。(『【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ』牧野寿和)
ファイナンシャルプランナー、牧野FP事務所代表。「人生の添乗員(R)」を名乗り、住宅取得計画やローンプラン、相続などの相談業務のほか、不動産投資、賃貸経営のアドバイスなども行う。著書に『銀行も不動産屋も絶対教えてくれない! 頭金ゼロでムリなく家を買う方法』(河出書房新社)など。
老後はどこに誰と住む?
「お金のことは考えないで、ご自身の人生を描いてください!」
私は、ライフプランニング(人生設計)の講演をすることがあります。
この講演の中で、聴講の皆さんが、私が開発したシート「人生の行程表」に、お金のことは考えないで、思い描いている人生を書いていただくことがあります。
ここには、実現の可否を問わず、思っていることは、なんでも、書き込んでもいいのです。
従って、大変ユニークな内容もあります。
そのうち、将来、どこに誰と住むのか、といった課題についても、現実的な内容から、実現するには相当な準備が必要な内容もあります。
そこで、今回は、老後の人生を決めかねている方に向けて、どこに誰と住むか、「人生の行程表」に描かれた内容を、個人が特定できないように、書き出してみました。
まだ、老後の人生を決めかねている、特に、40代からリタイアまでの方の、参考になれば幸いです。
お金のことは考えてはいけません
くどい様ですが、ここでは、
・住宅ローンをいつまでいくら返済する
・退職金はいくらになるのか
・年金はいくらもらえる
といった、お金のことは考えません。
なぜなら、通常、私たちは、お金のことを考えてから行動します。
そのために、やりたいことがあっても、お金は足りるかと思いあぐね、行動に移せないことがあります。
また行動できても、家計のことを考え、お金の工面をしてからのこともあります。
ただ、人生の時間は限られています。
自活して生活できる「健康寿命」は約75歳と、いわれています。
そこで、ご自身の思い描いた通りの人生を実現するには、紆余曲折があることは承知の上、現実的なお金のことを考える前に、あえて、ご自身が描いていることを、すべて、書き出してみるのです。
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