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ビットコイン「冬の時代」に買っているのは誰か?相場を牽引するミレニアル世代が見つめる強気予測=高島康司

ミレニアル世代の志向性

これは「ツイッター」で大変な数のフォロワー数を持つアナリストの予測だが、あまりに極端な予測だ。にわかには信じられないと考えても不思議ではない。だが、他の資産の市場からビットコインが将来奪う価値の総額から、ビットコインの将来の潜在的な市場規模を予測するという方法論事態は注目すべきである。

なかでも特に注目すべきは、ビットコインが最終的に金を追い越すことができるかどうか、つまり金の市場の価値をビットコインが奪うことができるかどうかである。もしビットコインが安定資産としての金に本当に取って代わることになるなら、ビットコインの相場は大幅に上昇するに違いない。

この可能性を探るべく、金融サービス会社の「deVere Group」は、金とビットコインという2つの資産に関するミレニアル世代の心情を測る世界規模の調査を発表した。それによると、調査対象となった700人以上のミレニアル世代の顧客の3分の2以上(67%)が、安全資産として金に対してビットコインの方が優れていると思うと回答していた。

この結果を見て「deVere Group」のCEO兼創業者のナイジェル・グリーンは、このデータについて次のように述べた。

「ビットコインは誕生して10年余りですが、すでに金の時価総額の3%以上を占めている。ミレニアル世代は今後ますます重要な市場参加者となり、ベビーブーマーからミレニアル世代への過去最大の富の世代間移動(60兆ドル以上と予測される)が行われる。」

ミレニアル世代のビットコインを中心とした暗号通貨への志向性はかなり高いので、この世代間で移転される60兆ドルのかなりの部分がビットコインへの投資になってくる可能性がある。ということでは、ビットコインの相場が1,000万ドルになるという上の極端な予想もまったく根拠のないものではなくなるのかもしれない。

いずれにせよ、ビットコインが1,000万ドルという高額な値札をつけるには、現在の評価額から400倍以上になる必要がある。

これはたしかに奇想天外な予測だが、根拠がないわけではない。もし本当にこれからビットコインが、金を中心とした他の資産市場から価値を奪いとることができるのであれば、この水準までには行かなくても、10万ドル(約1,300万円)程度にはなってもおかしくはないのかもしれない。

手に取れる物理的なビットコイン

そのような将来の期待感が高まるなか、興味深い動きに「テレグラム」で注目が集まっている。それは、手に取れる物理的なビットコインの販売である。

このように聞くとちょっとギョッとするかもしれない。ビットコインはあくまでデジタル資産であり、物理的な存在ではないからである。

だが、アイデアを知るとさほど不自然なものではないことが分かる。

これは0.1BTCから1BTCの額面価値の銀貨である。「Stack’s Bowers Galleries」というコイン取引専用のオークション会社が販売している。この会社はすでに2013年以来、Casascius、Satori、BTCC、MoonBitsなどのシリーズ名でビットコイン銀貨を販売している。この夏に2022年度のオークションを開催し、販売するという。

Next: ビットコインはどこまで上がる?直近の相場予想

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