実は任天堂、直近で株式分割を行いました。これまで1単元600万円くらいで、非常に高かったものが60万円ぐらいで買えるというお手ごろな価格になっているのです。そんな中で「任天堂を買いたい」という方、少なくないのではないでしょうか。一言で言うならば任天堂、素晴らしい会社です。ただこれで終わってしまっては、分析する意味がなくなってしまいます。ゆえに今回は「任天堂の弱点」と題しまして、任天堂の課題とこれからの方向性を解説できればと思います。(『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』栫井駿介)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。
株式分割で1単元600万円 → 60万円
まずは株式分割です。
これまでは1株6万円くらいの単位でした。日本の株式というと単元株がありまして、100株ごと取引するということになります。
ゆえに6万円の100株ですから600万円。1単元買うのに600万円必要だったのです。
それが10分割されまして、今や60万円で投資できる。それでもやや高めなのですが、手の届かないところではなくなってきたのです。
皆さんご承知の通り、任天堂は日本を代表する素晴らしい会社です。Switchに代表されるようなゲーム機を次々に生み出してきました。
その背景にはマリオとか皆さんおなじみのゲームがあるわけです。
欧米を中心に海外が8割
日本だけで売り上げがあるわけではありません。実は世界展開かなり進んでいます。
- 青:米国大陸(ほぼアメリカ)
- 赤:欧州
- 黄色:その他
- 緑:日本
日本はわずか2割程度しかなくて、後は海外で売っている会社なのです。それほど日本のゲームが海外で受け入れられているのです。
直近では、コロナ禍の影響を受けて、みんな巣ごもりをしなければならない中で、Switch。ゲームだったら家でできるので、その需要が非常に高まって株価も好調に推移してきたわけです。
今後どのような展開になるのか?これからも株価が上がり続けるのか?というところを見ていきたいと思います。