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「生成AI」大流行で日本の半導体銘柄に海外勢が熱視線!長期投資家が買う3つの企業+αとは?=栫井駿介

<イビデン(4062)>

続いてイビデンです。
半導体の「基盤」を作る会社です。

アドバンテストと同様にNVIDIAのアニュアルレポートに取引先として掲載されています。

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株価も同じように上がっています。

半導体の基板ということで、半導体を作る分だけ出荷することになり、少なくとも売上数量はどんどん伸びていくことが想定されます。
半導体市場全体に左右される部分はもちろんありますが、非常に手堅い銘柄だと思っています。
PERは32倍で、アドバンテストほどは高くなくて、目先で上昇したものの、まだ面白いのではないでしょうか。

<ディスコ(6146)>

私が“ガチ”で考えているのがディスコです。
先ほどシェア100%とあった「ダイシングソー」という半導体を切る機械を作っているのがディスコです。

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株価はうなぎ上りです。

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業績も右肩上がりとなっています。
GPUには大量のチップが必要で、その分「切る」作業も増えてくるので、ますますディスコに対する需要も増えてくるだろうと考えられます。

PERは昨年の業績で計算すると30倍くらいで、シェア100%でこれだけ業績を伸ばしているということになると30倍ならそこまで高くないという印象です。

今後も注目していきたいです。

まだまだある!半導体関連

これまではNVIDIAの恩恵を受ける企業を紹介してきましたが、GPUの需要の増大がシリコンサイクルを反転させてさらに大きく拡大するフェーズに入ってくると考えられます。
そう考えると、NVIDIAに直接つながっていなくても、半導体を作るという観点ではCPUもGPUも関連性があり、CPUに使われているものがGPUにも使われることもありますし、AIのためにサーバーを作るとなるとそこにCPUやメモリも必要ということになります。
そうやって半導体市場が再活性化することが考えられます。

あとはお客さんであるMicrosoftやGoogleの懐事情によるものもあります。
生成AI自体は無料で提供されているもので、それで儲けているわけではありません。
そう考えると、どこまでお金の供給が続くかというのが今後の半導体市場の焦点になると思われます。
一方で、「どれだけお金がかかってもやる」という企業の競争になってくるとどんどん市場が拡大すると想定されます。

半導体市場全体で考えると、例えば東京エレクトロン(8035)があります。
様々な半導体製造装置を提供しています。

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直近で上がりましたがまだ最高値は超えていません。
PERは30倍程度にとどまっています。

半導体のウェーハを提供している信越化学工業は最高値を更新してはいるものの、直近のEPSに対するPERは14倍程度となっています。
足元で円安やアメリカの住宅市場が好調だったこともあり、業績的には少しバブリーな部分もありますが、半導体市場の拡大を考えるとまだまだ面白い銘柄です。

PERが高いところではレーザーテックもあります。
PERはなお60倍以上ありますが素晴らしい企業であることは間違いなく、半導体市場の拡大があればもしかしたらまだ上を見込めるかもしれません。

Next: どれを買えばよいのか悩むなら、半導体関連の日本株ETFもおすすめ

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