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サイバーエージェント株価40%下落…復活の道はあるか?「ウマ娘」「Abema」という2大問題児の命運を長期投資のプロが分析=佐々木悠

サイバーエージェントに投資して良い?

いかがでしたでしょうか?

サイバーエージェントの現状と未来について、イメージしていただけましたでしょうか?

ここで10年間の株価の推移を見てみましょう。

サイバーエージェント<4751> 月足(SBI証券提供)

サイバーエージェント<4751> 月足(SBI証券提供)

過去10年間の平均PERは約69倍、23年9月15日現在のPERは71倍です。

この水準になると、PERを基準に割安・割高を判断することは難しいでしょう。

従って、サイバーエージェントへの投資判断は、この会社を信じるのかどうか?で考えるべきだと思います。

企業HPの経営方針のトップページや、決算会説明資料の最後には

中長期で応援してもらえる企業を目指すとあります。

同社を中長期で応援できる人は、Abemaの黒字化を信じゲーム事業の不確実性の高さを受け入れることができる人だと思います。

Abemaは動画配信サービス戦国時代の現在、莫大なコストを掛けながらも赤字幅が縮小しています。一方でウマ娘ヒットの反動とサービス停止のリスクが大きいものと考えます。この問題の落ち着きを待ちたいところです。

そして会社資料によると24年9月期以降に増収増益を目指す、としています。

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出典:サイバーエージェント23年9月期3Q 決算会説明資料

これが実現可能なのか?先行投資に押されて利益減の見通しとなるのか?

23年11月1日の決算発表は要注目だと思います。


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image by: slyellow / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2023年9月17日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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