投資初心者がやってはいけないこと「情報収集編」
現代のインターネット時代において、情報が氾濫しており、どの情報が信頼性のあるものなのかを見極める必要があります。
<7.話題の銘柄に飛びつく>
Twitterなどで特定の銘柄が話題になることがありますが、その銘柄が実際に良いものであるかどうかは判断が難しいことがあります。
ある銘柄が話題になることには2つのパターンがあると思っていて、一つは実際に株価が上がってきたから話題になるものです。
これは本当に中身が良くてどんどん上がることもありますし、上がりすぎというケースもあって、五分五分といったところです。
一方で絶対に避けなければならないのが、誰かが特定の意図を持って上げようとしているケースです。
SNS等で喧伝して「イナゴ」と呼ばれる人たちを呼び込み株価を吊り上げて、最初に仕掛けた人は早々に売り抜け、他の人には高値掴みさせるというものです。
これは特に売買代金の小さい小規模な銘柄で起きがちなので、話題になっているけど聞いたことがない銘柄だと思ったら近づかない方が良いでしょう。
そもそも、情報が溢れる現代社会で、初心者がその情報の確度を判断することはかなり難しいでしょう。
それよりも企業の業績を見て伸びている銘柄に投資する方がシンプルで可能性も高いのではないかと思います。
<8.高額セミナーに出る>
高額なセミナーには疑わしい部分があります。
通常なら価格と品質はある程度比例するものですが、投資の世界では逆転していることがあります。
高額でも払えるお金持ちを”カモ”にしようとしているからです。
価格が高いからといって情報の質が高いとは限りませんし、安価な情報でも役立つものも多いです。
最も効率が良い情報源は本だと思っています。
書店に並んでいるものであれば少なくとも詐欺的なものは無いでしょう。
さらに言うと、書店で平積みされている目を引きやすい最新の本よりも、少し古くなっても並んでいるロングセラーの方が有用かもしれません。
私はとにかくたくさんの本を読むことをおすすめしていて、それぞれを読み比べて、共通点や疑わしい部分などを見抜いていくことが大事だと思います。
<9.対面証券で取引する>
大手証券会社の話になりますが、もちろん対面証券が悪いというわけではありませんが、彼らもビジネス上の理由から手数料を稼がなければなりません。
今ではネット証券を利用すれば、基本的な株式取引は手数料無料となっており、対面証券の手数料はコストパフォーマンスが悪いです。
特に退職金など急に大きなお金が入ってきた人は狙われやすいので気を付けましょう。
「あなたにだけ特別に…」などと言って様々なものを勧めてくるかもしれませんが、投資情報は誰でも手に入れられるもので、特別な情報というものはほぼ無いと考えるべきです。
対面証券の唯一のメリットとしてIPOの抽選に当たるということもありますが、それ以外のメリットは見当たりません。
<10.業績を見ない>
銘柄の業績を見ることは重要です。
過去5年とか10年分の業績を見て、右肩下がりになっていたり上下動が激しい銘柄に投資をして成功するケースは少ないです。
右肩上がりで業績が伸びている企業の方が、成功する確率は高くなります。
細かい数字を全て見る必要はなく、純利益が伸びているかどうかをまず見てみると良いと思います。
<11.誰かが言うことを妄信する>
カリスマ的な人物やウォーレン・バフェットのような成功者の意見であっても、その言葉を鵜呑みにせず、自分自身で考えることが重要です。
彼らは自分で判断して方針を変えることもできますが、ただ妄信しているとその変更にパニックを起こしてしまいます。
利益も損失も受けるのは自分自身なので、自分で考えて判断するということが投資をする上での絶対条件だと思います。
<12.人のせいにする>
繰り返しになりますが、自分の資産に関することなので、自分の考え、自分の責任で行う必要があります。
他人に責任を押し付けているようであれば成長もありません。
<13.反対意見を受け入れない>
投資において、正解は一つだけではありません。
ある意見や戦略が成功する確率が高いと思っても、それが絶対的な正解であるとは限りません。
世の中は変化しますし、常にリスクも存在します。
反対の意見やリスクを無視せず、バランスを持つことが大切です。
自分の意見に固執せず、異なる視点を受け入れることで、冷静な判断ができるようにしましょう。
<14.わからないことを放置する>
株価は動くと言っても適当に動いているわけではなくて、その背景には当然企業があります。
企業を見ない、理解しないということはただ運に任せているということになります。
運よく成功することもあるかもしれませんが、それが継続することはないでしょう。
疑問を持って探求する姿勢は投資で成功するために必要なことです。