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リコー子会社社長、女性に中絶迫る問題発言が露見し辞任。タムロン、ENEOSなど相次ぐ企業トップらの“女性絡み”の問題での追放劇

リコーの国内販売子会社である「リコージャパン」の社長が、知人女性に中絶を求めるなどの不適切発言をしたことを咎められ、辞任していたことが判明した。

報道によれば、リコーにとある報道機関から問い合わせがあったことで、この問題発言が発覚し、リコー社内で調査したうえで、リコージャパン社長に事実関係を確認したところ、不適切な発言について認めたとのこと。これを受けてリコー側は辞任を勧告し、リコージャパンの社長職にくわえ兼務していたリコーの執行役員も辞任したという。

リコーは、事の詳細はプライベートに関わることなので公表できないとしつつ「人権的に問題がある発言で重大なことだと受け止めた。グループの行動規範にも反しており、厳格な対応を取ることにした」とコメントしている。

相次いで起こる企業トップの下半身トラブル

昨年4月にリコージャパンの社長に就任し、現在60歳だというこの人物。今回、知人女性に対して中絶を求めるといった発言が、人権的に問題があったとされたわけだが、よく分からないのが、そもそも知人との間で何故そういった話になったのかという点。

リコー側が事の詳細を明らかにしていないだけに、何とも言い難いところではあるのだが、一般的に単なる知人が妊娠をしたからといって、外野の人間が中絶を求めるような発言をするいうのは、たとえ冗談だったとしても何とも不自然な話で、さらにそれで報道機関が動き、リコーに事実関係の問い合わせまでするといった流れになることも、また考えにくいところだ。

それだけに、中絶を求めるような発言に至ったのは、やはり社長がその相手を孕ませてしまったからでは……と想像するのが自然なところなのだが、仮にこの社長が妻子ある身であるなら、これはまさに不倫の関係。不適切な“発言”もさることながら、それ以前の不適切な“行動”や“関係”のほうも、より問題視されてしかるべきといったところだろう。

それにしても、このところは誰もが知るような一流企業のトップが自身の不行状、しかも色恋絡みのヤラカシによって、その地位を追われるといった話を頻繁に耳にするところ。

つい最近では、レンズメーカー「タムロン」の社長を務めていた人物が、恐らくは夜のお店のママであろう女性を、自らの海外出張に同伴させたり、またその女性の店での明らかに個人的な飲食に掛かった費用を会社に負担させたりといったことが、内部通報をきっかけに露見し、問い詰められた挙句、自ら社長を辞任したという話もあったばかり。

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さらに昨年、大いに物議を醸したのが、石油元売り大手のENEOSホールディングの会長だった人物が、突如辞任したという一件

当初は「一身上の都合」という、いたって曖昧な説明がなされていたこの辞任なのだが、実はこの会長、出張で行った沖縄県内の高級クラブにおいて、女性ホステスに対してキスを迫るは服を脱がすはといった過度なセクハラ行為を働き、抵抗した女性に肋骨骨折などの大怪我を負わせていたとのこと。

某週刊誌がそのことをウェブサイトにて報じるタイミングになって、ENEOS側はようやく女性への性加害が原因で辞任に至ったと明らかにしたのだが、世間からは「不祥事隠し」との声も少なからずあがる事態となったのだ。

中絶発言以上の“問題行為”が裏に存在?

ENEOS側は、辞任に至った本当の経緯を明らかにした際、事実関係を直ちに公表しなかった理由に関して「被害を受けられた方のプライバシー保護を最優先した」と、捉えようによってはかなり苦しい言い訳をしていたのだが、今回のリコーも「プライベートに関わることなので公表できない」と、奇しくも同じような理由で詳細を明かすことを避けることに。

ENEOSのケースでは結局のところ、プライバシー保護を盾に会長のヤバすぎるセクハラまがいの暴行沙汰を、一時的ではあるものの秘する格好となっていたわけだが、そういった先例もあるだけに今回のリコーの件も、問題視された“中絶を求める発言”よりもかなりタチの悪い、何らかの不行状の事実が存在し、会社側がその事実を隠しているのでは……と思われても仕方のない状況である。

もっとも、今回の件はすでにどこかの報道機関が把握しており、先述の通りリコー側に問い合わせまで行っているということで、その詳細が詳らかになるのは時間の問題といったところのよう。

そもそも、高級クラブという他の客も含めた様々な人間がいたであろう場での出来事だったENEOSのケースとは異なり、女性に対し中絶を迫る発言といった話は、その当事者である女性本人からの報道機関への情報提供、タレコミがなければまず露見することはないわけで、そう考えると女性側も、プライバシー保護の名目で事実を隠ぺいをされることは、決して望んでいないと考えられそうである。

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