バリュー株投資で強靭なポートフォリオを形成するには?
追加出資を行う上で活躍するのが、ドルコスト平均法の考え方です。
ドルコスト平均法とは、毎月一定金額をインデックスファンドなどに投資し続けることによって、指数が下落したときに多くの単元を買うことになり、結果的にトータルの取得単価が下がってリターンが上がるという考え方です。
バリュー株投資は、ドルコスト平均法の考え方をより積極的に活用するものです。毎月の出資金をすぐには投資せず、より優良かつ割安な銘柄に投資することによって、単純なインデックスファンドと比べて強靭なポートフォリオを作れるのです。
また、ドルコスト平均法とは違い、株価が高いときに無理に投資することはありません。株価が割高な時は現金で保有したままにしておき、株価が下ってチャンスが訪れた時に集中的に投資を行うのです。
最高の財産はあなたの中に
このように、生涯をかけて資産を築いていくためには、現時点での元手は必ずしも重要ではありません。
ポイントは追加出資を行うための収支計画と、それを続ける根気です。
少額からでも、自分のお金を投資して身に付けた技術や考え方は一生の財産です。今はまだお金がないと思っている人も、一生ものの財産を身につけるために、今から初めてみてはいかがでしょうか。
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2016年6月1日号)より
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。