リテラシーとしての投資
現代社会において、インデックスへの投資は、従来の定期預金を行うのと同様なものだと考えられます。
昔の人々は定額貯金をして、その利息を得て老後に備えたり将来に備えたりしてきたかもしれませんが、現在の金利は非常に低いため、定期預金ではほとんど利息が付きません。
過去の実績だと、年率7~8%のリターンがあるというのがインデックス投資です。
インデックス投資は定期預金と違って元本が割れてしまう可能性は確かにあります。
しかし、長い期間で見ればプラスになっているというものです。
投資している期間が長ければ長いほどプラスになる可能性が高くなります。
投資を始めた、オルカンを買ったという方は、辞めずに続けるということが最も大事なこととなります。
S&P500じゃダメ?
全世界の株式を買うよりも、成長力のあるアメリカに特化した方が良いのではないかという考えも一理はあります。
しかし、インデックス投資の理念からすると、アメリカに特化することは得策とは言えません。
今はアメリカが良くても、今後ダメになってしまう可能性が無いとは言えません。歴史においても、栄枯盛衰を繰り返してきました。
私たちが生きている間にアメリカの覇権が終わってしまうかは分かりませんが、アメリカの衰退のタイミングに私たちの人生が被ってしまったら、アメリカの株式だけでは資産が減ってしまいます。
成長力の高いハイテク株があるナスダックに絞ることも同様です。
今は栄華を誇っているハイテク株ですが、世の中全体がハイテク化し、ハイテク株の成長もどこかで頭打ちになり、ニューヨーク証券取引所全体と変わらなくなってくるだろうと思われます。
加えて、今ナスダックはPER的に割高なこともネックとなります。
特定のものに絞るということは、そこに賭けるということになり、絞れば絞るほどギャンブル性が高まるということになります。
世界の時価総額ランキングの変遷を見ると、上位の企業がめまぐるしく入れ替わっていることが分かります。まさに”栄枯盛衰”です。
しかし、ランキングは変わっても、時価総額自体は大きくなっていて、全体としては成長していることが見て取れます。
オルカンのデメリット
オルカンのデメリットもいくつかあります。
<つまらない>
特に考えることも無いので、面白みには欠けることは確かです。
<初心者を脱却できない>
リスクは少ないとしても、初心者のままでいると、本当にこれでよかったのかと疑問を抱えたままということになります。
そしてある時、例えばビットコインのような流行りものの方が魅力的に見えてそっちに移ってしまい、失敗につながることもあります。
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