栗田工業<6370>
水処理薬品、水処理装置、メンテナンスの3つの事業領域で多様な技術、商品、サービスを駆使して、総合ソリューションを提供する国内最大手の総合水処理企業。
電子市場セグメントでは、薬品、装置、メンテナンスに加えて、精密洗浄、超純水供給を含む継続契約型サービスを提供。電子向けは顧客新規稼働で超純水供給増加、半導体市況底入れし精密洗浄が上向く。
25年3月期は、売上高が前期比3.9%増の4,000億円、営業利益は同11.8%増の470億円、純利益は同13.1%増の330億円と過去最高を更新する見通し。年92円配当(前期は84円)を予想しており、毎期連続増配基調が続く。

栗田工業<6370> 日足(SBI証券提供)
株価は5月半ばに年初来高値を更新して、以降は調整含みの展開が続くも、13週移動平均を下値サポートに底堅い展開を続けている。
ジャパンマテリアル<6055>
顧客の半導体・液晶工場において不可欠なライフラインを支えるサービスを提供する。ガス・超純水・薬品・電力・空調等の供給管理サービスを展開し、工場全体の稼働・維持を一括してサポートする。
エレクトロニクス関連事業では、半導体・液晶関連工場の製造工程で使われる特殊ガスを主軸に、超純水、薬液等に関連するインフラ事業、半導体製造装置向けの保守・メンテナンス、装置メンテナンス用部品の製造、販売を行う。
25年3月期は、売上高が前期比2.9%増の500億円、営業利益は同28.9%増の100億円、純利益は同23.2%増の70億円を見込んでいる。今年1月、札幌市内に事務所を開設。北海道では初めての拠点となり、札幌駅付近のビルの1階に入居する。同社は北海道千歳市で建設が進むラピダスの最先端半導体工場で設備管理を担うことが決まっており、新拠点を足場に人材採用を進める。

ジャパンマテリアル<6055> 日足(SBI証券提供)
株価は、6月7日に年初来安値を更新し、そこから切り返して今週は長めの陽線を描いている。13週移動平均線をクリアに上抜けてくると、あらためて戻り歩調が強まると見られる。