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南海トラフ地震、初の「巨大地震注意」に広がる波紋。書き入れ時だった観光業界への影響は必至?続出する“買い占め”にSNS上は苦言の嵐

8日午後4時42分ごろ、宮崎県で最大震度6弱を観測するマグニチュード7.1の地震が発生。気象庁は、南海トラフ巨大地震への注意が必要だとして、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。

報道によれば、南海トラフ巨大地震が想定される地域では今後1週間程度、同規模以上の地震に注意する必要があるとのこと。

対象となるのは、茨城県から沖縄県にかけての1都2府26県の計707市町村。政府は事前避難は求めないが、避難する場所や経路、備蓄など日ごろの備えを再確認するよう呼びかけている。

お盆の新幹線は徐行運転によるダイヤ乱れが発生か

世間がお盆の休みに入るというタイミングの直前に発生した今回の地震。

南海トラフ巨大地震の震源域とされるエリア内で起こったM7.1の巨大地震ということで、史上初めてとなる南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出たわけだが、その警戒すべき期間というのが今後1週間程度ということで、ちょうどお盆休みの時期と重なる格好に。

JR東海は、この“巨大地震注意”の発表を受けて、寝台特急のサンライズ瀬戸・出雲をはじめとした特急列車を、臨時情報解除まで運休すると発表

サンライズといえば、現在では唯一となった定期運行を行う寝台特急列車として人気も高く、特にお盆の時期の切符となればより激しい争奪戦となるところだが、それが今回否応なしに運休になるということで、乗車予定だった人々からは「涙が止まらない」といった悲しみの声などが多くあがっているところ。

また東海道新幹線も今後1週間程度の間は、三島駅~三河安城駅間の上下線で通常より速度を落として運転を行うとのこと。帰省の足として利用者が特に増えるこの時期は、列車の運行本数が増えることもあって、徐行運転によるダイヤの乱れも大いに考えられそうだ。

そんななかで今回の“巨大地震注意”の報を受け、お盆休みに帰省や旅行を計画していた人々のなかには、自主的にそれらを泣く泣くキャンセルするといった動きも。

すでにお盆直前のタイミングということで、なかにはホテルや旅館のキャンセル料が十数万円かかってしまったといった声もあがるいっぽうで、宿側としてもいわゆる書き入れ時の時期でのキャンセル続出は相当キツイ状況といったところ。このように、あまりにもタイミングの悪すぎる巨大地震発生の恐れにより、主に西日本の観光業界は痛手を被ることとなりそうといった情勢だ。

なぜか都内でも続出する水の買い占め

いっぽうで、今回の“巨大地震注意”によって、やはりというべきか各地で発生してしまっているのが買い占め行為。

SNS上では、近所のホームセンターなどの棚からペットボトルの水をはじめ、インスタントラーメンなどの非常食、さらには“買い占めの代名詞”であるトイレットペーパーが無くなっているといった報告が続出。このような買い占めは西日本地方だけでなく、都内でも起こっているようだ。

市場の世界ではつい先日、日経平均株価の大幅な下落などを受けて、投資初心者らを中心とした“狼狽売り”が相次いだばかりだが、この買い占め行為に関しては、「「バカがパニックを起こして買い占めして品薄になるから自分も買い占めせざるを得ない」とパニックになったバカによって発生している」との指摘もあがるように、いわゆる逆の“パニック買い”が起きているといった状況。SNS上からはそういった行為に対しての苦言も、大いに広がっているところだ。

ちなみに水に関しては、水道水を空のペットボトルなどに汲んでおけば、常温で3日、冷蔵庫で10日程度、飲用水として保存できるそう。地震による断水などが発生していない現状では、慌てて店でミネラルウォーターを買う必要はないということで、そういった買い占め行為をしないよう、冷静な行動を呼びかける声も多くあがっている状況だ。

Next: 「気象庁はそもそも年中無休で交代勤務かもだが…」

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