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FPは見た!資産運用に失敗した人々がハマった3つの罠=梶原真由美

(2)アクティブ投資信託の回転売買

初めてお会いした時に、既に投資信託をたくさん保有している方もいます。その保有商品を見てみると「やられちゃってるかも?」と思う時があります。さらに、今までの保有歴をヒヤリングしてみると「かも?」が「やっぱり!」に変わります。

傾向として、保有商品はアクティブ型投資信託で、テーマ型(資源・エコ・SRI・IT等)が多いです。

そして3ヶ月~半年置きに銀行・証券会社はせっせと「売りたい」商品を開発&導入してくるのですが、新発売の投資信託が出ると「この投信を売却(利益確定・損切り)して、新しい商品を購入しませんか?」といった提案をされて受け入れています。

結果、新しい投資信託を購入する度に購入時手数料を3%前後抜かれ続けるので、たとえ購入した投資信託の運用成績が悪くなくても手元の資金は増えていかないという結果になります。

原因ですが、売り手の問題もあると思います。テーマ型アクティブ投資信託は、誰もが知っているキャッチーなテーマを投資信託に取り入れることで、銀行・証券会社の販売員が「売りやすい」「説明しやすい」商品として開発されている印象があります。

投資信託を乗り換えるのであれば、以下を検証して下さい。

  1. 利益が出ているのであれば、利益に20%課税される(NISA口座内は非課税)
  2. 新しい投資信託の購入時に手数料(仮に3%)を支払う

(1)と(2)を合計したコストより、新しい投資信託が魅力的であれば乗り換えを検討すべきですが、そうでなければ乗り換えの判断自体を考え直す必要があります。

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