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暴露された米CIAの「監視・盗聴技術」と森友スキャンダルを繋ぐもの=高島康司

民主党サーバをハッキングしたのはCIAか?

3月7日に公開された今回のリークで、これまでのところ明らかになったのはこうした内容だ。リークされた文書は8378ページもあるので、本格的な調査と分析はこれから進むと見られる。ウィキリークスは文書を広く公開し、情報の分析に協力するよう求めている。

そして今回公開された文書は「Vault 7」と呼ばれる文書の「Year Zero」という部分に過ぎない。全体は6つあり、これはその一部である。ジュリアン・アサンジによると、さらにこれから大量の文書が公開され、それは情報機関に関する史上最大のリークになるはずだという。

ところで、現在までのところ公開されたリークで、今後大きな問題になると考えられるのは(2)だ(=CIAは、ロシアが開発したマルウェアを自分のものとして使いハッキングした。マルウェアはCIAが使ったとしても、開発者がロシアであることを示す指紋を残す)。

CIAが、ロシアの開発したマルウェアを使っており、それがロシア製であるとの指紋を残すとすれば、いま民主党と主要メディアがさかんに攻撃している「ロシアによる民主党全国委員会サーバへのハッキング」は、実際はトランプを引き下ろしたいCIAが行った可能性が出てくる。

いまトランプは、オバマ政権によるトランプ・タワーの盗聴を告発しているが、この盗聴もCIAが行った疑惑が深まることは間違いない。

コントロール不能の情報リークと日本の状況

さて、このようにあらゆる方面で情報のリークが加速度的に進行している。これらのリークを通して、民主主義の建前の背後で、エリート層の政治支配を可能にしているシステムの全体像が暴かれる方向に向かっていることは確かだ。

これは、情報機関を敵に回し、熾烈な戦いを繰り広げているトランプ政権がもたらした結果である。

この状況は日本でも変わらない。以前の記事でも解説したように、これまで日本の影の支配構造の骨格のひとつであったジャパン・ハンドラーがすべて放逐された。

これは、トランプ政権のもと、レックス・ティラーソン国務長官の指令で、1000名を越える国務省高官の解雇とともに行われた処置だ。

このとき、公然と「影の政府」と呼ばれている国務省内の「第7階の人々」も一緒に解雇された。「第7階の人々」とは、政権が代ってもアメリカが政策の一貫性を維持できるように、外交政策を一括して立案する高級官僚の集団のことである。

もちろんこの目的は建前にすぎない。「第7階の人々」はCIAなどの情報機関と連携し、アメリカの政治的な利害と目的を実現するために、影で外交政策を実行していた。この集団には歴代の政権も手を出すことができなかった。

日本に例えて言えば、いわばこれは、外務事務次官から始まって、外務省の局長以上の役職をすべて解雇したような状況かもしれない。外務省はジャパン・ハンドラーと連携し、時の政権とは関係なく日本のアメリカ依存の外交政策を実行してきたことはすでに明らかになっている。

2009年に成立した民主党政権は、外務省によって徹底的に阻害され、最終的には崩壊を余儀無くされたことは記憶に新しい。

しかし、「第7階の人々」もろともジャパン・ハンドラーが放逐されたことは、外務省が連携して維持してきた日本の影の支配構造が本格的にほころび始めたことを示唆している。

そして、それとともに、この支配構造によって管理されてきた情報が、コントロール不能になりつつあることを示している。

一挙にあらゆる情報がリークされ、表面に出るようになった。抑圧されたものの噴出である。

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