重要なのは、ここで得られる配当金というのは、他人の労働によって生み出された価値の一部であるという点である。消費者が商品を買い、労働者が働き、経営陣が利益を確保する。その利益の最終的な受け手が株主である。
この流れの中で、株主はなにもしなくてもカネを得る立場にいる。これを「企業の内部から金を抜き取る構造」と定義しても誇張ではない。この事実が理解できたら、もはや労働者でいることは馬鹿馬鹿しいと思うだろう。
株式市場にアクセスできるにもかかわらず、それを放棄している人は、自ら資本主義で搾取される側に立つに等しい。これは、とても単純な構図でもある。
もらえるものはもらっておけばいいのだ
どうせなら、資本主義の仕組みをうまく利用したほうがいい。配当金という仕組みは、資本主義のなかで唯一「何もしていない人間にカネが入ってくる構造」である。うだうだ言ってないで、さっさと手に入れたほうがいい。
配当は不労所得という言葉で表現されるが、完全に合法なのだから何も遠慮する必要はない。買えるものは買い、もらえるものはもらっておけばいいのだ。企業の業績が安定しているかぎり、その収益は定期的に手元に入ってくる。
たとえば――
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『
マンさんの経済あらかると
マンさんの経済あらかると
』(2025年7月13日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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