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【質疑応答】株式会社フィットクルー(469A) 新規上場記者会見

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株式会社フィットクルー(469A)のグロース上場を記念した記者会見が行われ、代表取締役社長の鹿島紘樹氏と常務取締役管理部門管掌の矢野佑樹氏が記者からの質問に答えました。

株式会社フィットクルー

会社概要
社名:株式会社フィットクルー
設立:2015年1月
事業内容:パーソナルトレーニングジムおよびパーソナルトレーナー養成スクールの運営

登壇者名

株式会社フィットクルー 代表取締役社長 鹿島紘樹 氏
株式会社フィットクルー 常務取締役管理部門管掌 矢野佑樹 氏

質疑応答:女性専用パーソナルジムを始めた背景について

質問者:女性専用パーソナルジムというビジネスモデルを中心に据えたのは、どのような背景からでしょうか?

鹿島紘樹氏(以下、鹿島):私はもともと整骨院を経営していました。患者さまは女性の方、特に「お母さん世代」の方が多かったのですが、彼女たちが家で元気になることが家庭を明るくし、ひいては地域を明るくすると感じていました。

もっと広く言えば、女性が元気になることで社会を明るくできるのではないかと思います。そこで、ジムを立ち上げる時に女性専用にしようと決めたことが1つです。

もう1つは、男性はトレーニングをする時に女性がいても、それほど気になりません。しかし、女性は男性がいるとどうしてもトレーニングがしにくいということがありますので、女性専用にする必要性があると思ったからです。

質疑応答:投資回収の早さを実現できている要因について

質問者:投資回収の早さが御社の特徴だと思います。それが新規出店の後押しになっている部分もあると思いますが、これを達成できている背景として、データドリブンの戦略等において、一番効いているものは何でしょうか?

鹿島:やはり集客面だと思います。ターゲットは20代から40代の女性と絞られているため、広告を打つ場合も全体に行うより効率的だと思っています。

質疑応答:「Dr.plus Fit」の集客戦略について

質問者:「Dr.plus Fit」は男性も利用できるため、集客戦略には異なる部分が若干あるかと思います。そのあたりはすでに確立されているのでしょうか?

鹿島:「Dr.plus Fit」はスタートしてから3年近く経っており、地域に密着したかたちで集客を行っています。

女性専用の「UNDEUX」ブランドはネット集客がメインになりますが、地域密着を目指している「Dr.plus Fit」においては、紹介による集客や、デジタル広告ではなくアナログ広告も有効だと考えています。

この3年、4年は「UNDEUX」ブランドとは別の集客手法として運用しており、確立できていると考えています。

質疑応答:時価総額100億円に向けた成長戦略について

質問者:現在の時価総額はおそらく30億円近くだったかと思います。上場してから5年ほどで100億円が必要になってきますが、今後の増やし方、広げ方はどのようにお考えでしょうか?

鹿島:上場した理由の1つに資金調達があり、それによって出店を加速していきたいと考えています。当社は出店ビジネスですので、店舗数が売上を伸ばす1つの要因となります。出店を着実に進めていくことで、100億円を目指すことになると考えています。

もちろん、これは上場審査の段階でもかなり議論になりました。「本当に100億円を目指せるのか」という点をしっかりと議論した上で、今日に至っています。

質疑応答:今後の出店戦略について

質問者:「何年後に何店舗を出店する」といった目標はあるのでしょうか? また、「Dr.plus Fit」は大阪にしかないようですが、大阪でのドミナント戦略をとるのでしょうか? それとも「UNDEUX」ブランドのように、東北から九州まで幅広く出店される考えでしょうか?

矢野佑樹氏:出店数について「何年後に何店舗」という明確な目標はありません。当社はパーソナルトレーニングジムですので、トレーナー一人ひとりのスキルや能力が非常に重要だと考えています。

当社におけるトレーニングの仕組みはもちろん広げていく予定ですが、出店戦略はトレーナーの育成と出店のバランスを鑑みながら考えています。だいたい年に20店舗くらい出店していきたいと考えています。

鹿島:現在「Dr.plus Fit」は、4店舗すべてが大阪にありますが、今後はもちろん関東圏や全国にも広げていきたいと考えています。

質疑応答:人口動態の変化を見据えた事業展開について

質問者:少し先の話になるかと思いますが、20代から40代の女性は人口動態を見るといずれ減っていく傾向にあると思います。そう考えると、店舗の拡大戦略からいずれ舵を切るフェーズになるかと思いますが、そのあたりを見越した事業展開などはあるのでしょうか?

鹿島:それがまさに「Dr.plus Fit」だと考えています。「Dr.plus Fit」は男女ともに、そして高齢の方も対象にしていますので、この出店戦略が今後の成長の鍵になってくると考えています。

質疑応答:AIの活用について

質問者:スマートフォンのアプリを使ったAI活用の話がありましたが、その他に今後もジムの中でAIを活用していく考えがあれば教えてください。

鹿島:我々は基本的に1対1で行うサービスですので、AIに頼るというよりも人の育成をしっかりと行っていきたいと思っています。

もちろん、この先どのようなAIが出てくるかはまだわかりません。お客さまの結果につながるようなAIが出てくるのであれば、もちろん取り入れていきたいとは思いますが、今の段階では考えていません。

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